2023.12.08 通販会社
通販業界「Z世代人材」筆頭・わかさ生活X”中の人”50の質問…イマドキ20代は何を考え働くのか?
「Z世代(※)」という言葉が登場して久しい。今年2023年はいよいよ2000年代生まれの4大卒が新卒として社会人デビューを果たした年でもあり、本サイト読者諸兄の中にも「Z世代」と共に働いているという人も少なくないだろう。「デジタルネイティブ」などとも呼ばれる彼らZ世代は何を思い仕事に取り組んでいるのだろうか。EC・通販業界における「Z世代人材」の筆頭とも言える、馬の被り物でお馴染みの(株)わかさ生活の公式X(旧Twitter、以下原則「X」で表記統一)アカウント“中の人”(氏名や顔写真は非公表)である同社企業広報チームの担当者への50の質問を通して迫りたい。中の人のパーソナリティ
※新卒の就活で惜敗してしまった企業ともXを通じて交流が"馬"れた
そのほかイベント登壇や自治体の講演会での登壇などといった案件も増えています。
※わかさ生活が提供する視覚障がい者歩行支援アプリ「Eye Navi」の体験会について京都新聞が報じた(画像は通販通信ECMO編集部が京都新聞公式Xよりキャプチャ)
※=1990年代半ばから2010年代序盤生まれを指す世代名
京都のわかさ生活オフィスにて撮影
京都のわかさ生活オフィスにて撮影
中の人のパーソナリティ
Q.年齢は
1998年生まれの25歳です。
Q.出身地は
生まれも育ちも大阪府大阪市です。
Q.出身大学は
関西にある4年制大学に通っていました。就職に強いということが売りの大学でした。
Q.バイト歴とエピソードがあれば
学生の頃は地元のスーパーでレジ打ちをしていました。飽き性なこともあり、地元のスーパーの4店舗を転々としました。顔なじみの方もいるので気まずくて、地元のスーパーで買い物がしづらいことが悩みです。
Q.趣味は
基本的にインドアです。よく、「プロ野球スピリッツ」という野球ゲームでオンライン対戦をしています。Tverなどでドラマも見ていたりします。あとは寝ることが大好きです。休日の睡眠時間を聞いた上司は「赤ちゃんより寝てるじゃん。」というコメントを残していました。
Q.性格は
基本的にはネガティブがベースの負けず嫌いです。あと計算高いとはよく言われます。
Q.好きな食べ物は
魚介類が大好きでエビ、イカ、タコ、カニなどが好物です。魚介類以外では塩タンが好きで、焼肉に訪れた際は塩タンばっかり食べています。
Q.休日の使い方は
平日の疲れをチャージしながら、ストレス発散に使っています。
社会人デビューまでの紆余曲折
Q.わかさ生活入社と現職までの経緯は
入社前は、美容室専売品のヘアケアメーカーに絞って就職活動を行っていました。ですが、その業界の上位シェアのメーカー数社に全敗を喫し、紆余曲折を経て、わかさ生活の新卒採用に応募し採用されました。面接の時から広報として、Twitter(当時、現X)を運営したいと話しており、入社後すぐに任せていただきました。
Q.当初美容室専売ヘアケア用品メーカーを志望した理由は
高校時代、髪の痛みに悩んでいた時期があり、そんなダメージケアを叶えてくれたのが美容室専売品のシャンプーでした。それ以降、美容室専売のヘアケア商品の大ファンです。「好きな物に携わる」を就活の軸にしていたため、美容室専売品のヘアケアメーカーに絞って就職を行っていました。
Q.そこからわかさ生活へ応募した経緯は
美容室専売品のヘアケア商品に携われなくなったあと紆余曲折あり、初めて内定をいただけたのが、わかさ生活でした。当時、新卒を募集している企業は日に日に少なくなっていたような状況で、そんな中、わかさ生活からの案内を見つけてすぐに応募しました。自分自身、小学生の頃から視力が悪かった事と、テレビCMなどで自分にとって身近な企業だったことが理由です。
Q.わかさ生活社について、思っていることはあるか?会社に不満などは?
不満が何もないといったら嘘になりますが、好きな会社です。不満はどの会社に行っても少なからず1つは生まれるものかなと思っています。今では、他社の方にXの運用について評価いただくことも多いですし、会社からしたら「知らない間に勝手にそうなっていた。」という感じだと思うのですが、社外からも評価いただけるスキルを1つ身に付けさせていただいたことに感謝しています。自由にのびのびと運営を任せてもらえていなかったら、持つことがなかったスキルですので。
また、Xである程度の結果が残せるようになってからは、メディアを通じてのパブリシティ露出に関心を持ち、チャレンジしています。それも、Xと同様自由に挑戦させてもらえているので、そういった環境には本当に感謝しています。
Q.ぶっちゃけこれから元の志望に転職したいと思うか
ヘアケアメーカーは美容師さんからの転職も多く、学生時代からその分野について学ばれているプロ達に今から勝つのは厳しいかと思っており、そんな世界にこれから入り込むのは難しいかなと思っています。でも、学生時代にあれだけ思っていた業界なので、ちょっとは考えちゃいますね。
学生時代に惨敗を喫した各社もこのX運用のことを知ってくださっていて、「うちにおいでよ!」と言っていただけることもあるので、総合的に判断してもしかしたら…なんてこともあるかもしれませんね。それくらい未来は未定で、なんでも挑戦できるものかなと思っています。
ひとつ言えるのは、学生時代に就職が叶わなかった各社に評価していただけているだけでも、本当に嬉しい気持ちです!ということです。
※新卒の就活で惜敗してしまった企業ともXを通じて交流が"馬"れた
Q.X運用が目立っているが普段はそのほかにどんな業務をしているか
業務時間で見ると、Xの運用に割いている時間は全体の1割位かと思います。我ながら、効率のいい省エネ運営だな。と思っています。
その他でいうと、世間一般的な広報業務からIR業務を除いたもので、プレスリリース、案内状の作成からメディアとのリレーションづくり。紙面の初校確認から取材対応もしますし、コーポレートサイトも更新しています。
あと最近では、Xの担当者として取材やコラム執筆をお受けすることもあります。
※「AdverTimes.(アドタイ) by 宣伝会議」にてコラムも執筆中(画像は同サイトのコラム紹介ページを「通販通信ECMO」編集部がキャプチャ)
そのほかイベント登壇や自治体の講演会での登壇などといった案件も増えています。
Q.仕事での最近のやりがいや喜びは
「X関連じゃないの?」と突っ込まれそうですが、マスメディアへの露出がかなり増えており、前年比はお出しできませんが、競合他社の各社と比べても負けていないのではないかと思っています。最近では、京都新聞の一面での記事掲載を獲得できたことが嬉しかったですね。
※わかさ生活が提供する視覚障がい者歩行支援アプリ「Eye Navi」の体験会について京都新聞が報じた(画像は通販通信ECMO編集部が京都新聞公式Xよりキャプチャ)
パブリシティ露出は、広告と違って中身での勝負になるので、新規の露出を獲得することに喜びを感じています。
Q.社内外で多様な年代の人と働いていく上で世代間ギャップなど感じることはあるか
うーん…。
強いて言うならば、効率より規律重視なルールというのは多いかなと思います。あとは、上の世代の方ほど、今の若い世代に気を使ってくださるイメージはあります。ただ、自分としては、そこまで気を使ってくださらなくてもいいのになぁ。と感じることもよくあります。それぞれの世代の良さがあり、自分達世代ができないことや耐えがたいことも経験されてきた方も多くいらっしゃいますので、それぞれ世代の良さが上手く交わればいいなと思います。
Q.企業SNS運用は名物の”中の人”でしかできない、いわば俗人的問題があるようだがどう捉えているか
どの企業も属人化を気にしているという話は、X担当者の方からもよく聞きます。あくまで私、個人の考え方にはなるのですが、担当者としては他の人には出来ないことや数字を出すところを目指さなければいけないと思っていて「誰でもできる仕事だったら自分がやる意味がないんじゃないか?」と考えてしまうというか…。
企業からすると属人化は、その担当者が居なくなった時にノウハウが受け継がれなくて困るとか色々あると思うんですが、別にいなくなるときは手法は残していきますし…。ただ、その手法を残しても真似できないような成果を残すようなところを目指して、できる限りの最高の結果を追い求めるのが個人としては大事なのかなと思います。それが結果として、会社のためになるイメージです。企業は、その人材を手放したくないと思うならちゃんと囲うようにするというか…。とくに今の世代はすぐ転職すると言われているようですしね。
Qコスパやタイパへのこだわりは
こだわりはもちろんありますが、このアカウントのタイパはとても悪いと思います。この3年間、がむしゃらに向き合いこのアカウントを育ててきました。だからこそ、運営についての考え方を明かしても、他社さんにそう簡単には負けない自信があるんだと思います。
Q今の野望は
まずは、この今注目していただいているXで、業界NO.1になり、企業公式アカウント事例の常連になりたいです。その後、食品業界、企業全体と視野を広げていきたいです。
Q「NO.1」にこだわる理由は
フォロワー数がいくつなど、社内でKPIを設けても運用のモチベーションは保てません。ですが、SNSはこまめな運用が大事で、メンタル面の管理も大事です。SNSのフォロワー数なんて、見られる数を最低保証するものでもありませんし、そこまで重要視するものでもないと思っています。そんなSNSで、数字も中身もどちらも勝っている他社さんよりいいアカウントを作りあげたいと思っていて、やるからには1番を目指したいと考えているからです。
Q企業公式の事例になりたいのはどんな意図があるか
Xの効果指標を測るのは極めて困難です。例えば、KPIに多いであろう売上増の目標を例にあげると、日々の投稿を見て購入に繋がっていても、自然検索など数字が追えなければ会社からすればただの自然購入です。SNSの貢献を会社に伝えるのは本当に難しく、そんな世界でモチベーションを保ちながら運営するには工夫が必要だと思っています。なので、私の場合は企業のアカウントの運用事例に名前が挙がるところを目標に置いていて、名前が事例と挙がる頃には何か少しでも会社に貢献出来ているはず。思ってコツコツと運営しています。
Xでバズ〜馬のキャラクター設定
Q.X運用を始めたきっかけは
一次面接の頃から、広報の手法の1つとして、Twitter(当時、現X)を運用したいと話していました。「会社で1つのアカウントなので、希望者は複数いるだろう。どうしたら担当に就けるだろうか…」なんて不安を抱えながら入社してみたら、自分のような希望者はおらず、あっさりと担当を引き継がせていただけました。
Q.一番好きな企業公式アカウントは
特にありません。AOKIさんなど好きなブランドの新商品情報をチェックするのは好きです!
Q.ご自身のX運用の成果についてどう捉えているか
フォロワーの皆さんのおかげで健康食品業界のみならず、様々な他社さんと比べてもいい数字というのが残せていると思うので、そこは自信を持っていきたいです。
Q.運用が上手くいき始めた、と実感したのはどのタイミングか
運用3カ月で、取材をいただいたタイミングです。社内を飛び超え社外の人に認めていただいたのは心理的にも楽になりました。
Q.エゴサの頻度やコツは?
エゴサの回数としては、1日20~30回はしていると思います。隙間時間を見つけて、取り組んでいます。コツとしましては、エゴサーチされた方の視点を大事にすることですかね。「通販通信ECMO」さんは競合の企業さんも多く見られていると思うので、ここまでにしておきます。笑
Q.企業公式アカウント運用のコツは
そうですね…。記者さんが、以前「通販通信ECMO」に掲載いただいたセミナーレポートを見てください。って言ってほしそうな顔をされているので、こちらからお願いします。
Q.企業公式アカウント運用のハックは
詳細は、ノウハウになるので明かせません。感覚で運営している部分も大きいですが、「いいね」などアクションされた側がとるであろう行動まで計算した緻密な設計もしていたりします。運営を通じて大事にしているのは、「わかりやすさ」と「共感」。そして「愛着」を育てることを意識しながら運営を行っています。取材でお話しできるのはここまでです。笑
Q.X運用でやりがいや達成感を感じる瞬間は
新卒の頃は、投稿につく数字に一喜一憂していましたが…
最近では、Xという媒体を使っていかにわかさ生活を露出できるかばかり考えています。なので、運用に関する取材や投稿がWEBメディアに取り上げられたら嬉しいですね。
Q.X運用での最近の悩みは
発信ネタが思い浮かぶ時とそうじゃない時の差がひどいことです。
たいていその度合いは、他の業務の立て込み具合によります。
Q.プライベートでのX運用経験は
学生時代に鍵付きのアカウントは持っていましたが、入社前に何かを代表して運用するような経験はありませんでした。
Q.インフルエンサーやインスタグラマーになることへの憧れはあるか
ないです。とくに、いわゆる映え写真みたいなものには関心が持てなくて…。
Q.なぜ顔出しや名前出しをしないのか
すべての人に好かれるというのはまず無理で、この世界には色々な考えの人がいます。考えるのは自由ですが、Xはツールの特徴として匿名性がとても強いもので、誹謗中傷などを受ける可能性もあります。メンタルの安定を保つためにもこの方法をとっています。
Q.いつかネット上で顔出しや名前出しをする可能性はあるか
ありません。
Q.ジャスティン・ビーバーさんがInstagramにわかさ生活のマスコットとの写真を投稿したのをどう思ったか
嬉しかったです。ジャスティン・ビーバーさんのInstagramに加えて、Xでも投稿がなされたのですが…
※ジャスティン・ビーバーさんの公式Instagramアカウントより通販通信ECMO編集部がキャプチャ
※ジャスティン・ビーバーさんの公式Instagramアカウントより通販通信ECMO編集部がキャプチャ
この投稿がなされた日は、とてもぐっすり眠っており、起きたら色々な方から連絡が届いていてびっくりしました。公式の投稿から10時間後とかなり遅れをとり、引用の投稿でお礼を伝えさせていただいたのですが、結果として多くの方に拡散していただき、このX投稿がきっかけとなり、その後のメディア露出に繋がっていったので安心しました。
もう少しで、機会損失と言われるところでした…。
※当編集部からの「当サイトのロゴTシャツを着てもらい、ジャスティンビーバーさんと同じ構図で写真を撮りたい」というリクエストに快諾してもらった
Q.今後コラボしてみたいと思っているX企業アカウントはあるか
一方的な願望ですがgelato pique(ジェラートピケ)さんの「公式アン馬サダー」になるのとか憧れです…。
Q.「公式アン馬サダー」っていったいなんなんですか…
改めて聞かれると難しいですね。基本的な流れとしては、「アン馬サダー」に就任するとその企業さんに社員証を作成いただきます。投稿の中で、その社員証をぶらさげていたり、投稿画像の中の広告枠といったものでしょうか。あとは、私自身その企業に対する思い入れが強くなります。就任以降、仕事着はAOKIさんで揃えていますし、お鍋を食べる時は必ずミツカンさんです。広告料はいただいておらず、今のところは業種の競合NGでお受けさせていただいています。
※2023年12月7日時点でGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社、株式会社Mizkan、株式会社AOKIホールディングス、東芝ライフスタイル株式会社、株式会社エルビー、大阪放送株式会社(ラジオ大阪)、ソフトバンク株式会社(ワイモバイル)の「公式アン馬サダー」に就任(?)済みだという
Q.今使っている馬の被り物は何代目か
1代目です。2代目もすでに販売元のメーカーさんからプレゼントとしていただいているのですが、1代目は使用感によりいい味が出てしまっているので、なかなか代替わりが難しく…。
Q.あの被り物のコストは
2300円くらいでした。アイコ(Aico)さんのものを活用させていただいており、他にも様々な動物をプレゼントしてもらいました。今では、馬を含め10種類近くの被り物を所有しています。
Q.御社以外の動物の被り物をしたXアカウントについてどう思っているか
当社の運用を参考にしてくださるのは嬉しいのですが、弊社はなにより自社アカウントのオリジナリティを大事にしている側面があります。
企業アカウントは各社、フォロワー属性が近いということもあるため
自社のオリジナリティを守るために、似た運営をされている企業さんとは交流しにくくなってしまうという背景も正直あります…。
Q.メモ帳など馬関連グッズがいくつか出ているが、拡大の野心は
私自身、キャラクタービジネスにするつもりはありません。ただ、商品とのセット販売など、少しでも売り上げや社内の誰かのためになるならと思って積極的に撮影協力をしています。
Q.投稿を拝見するといつも三揃いで洒落ている
つい最近、オフィスカジュアルもOKになったのですが、これまではスーツ着用がルールでしたので、おのずとしてスーツを着用した投稿が多い傾向にあります。基本的にAOKIさんの商品を着用しており、Xでの交流を通じて、今ではAOKI「公式アン馬サダー」に任命いただいています。AOKIさんはカチッとしたスーツだけではなく、「パジャマスーツ」などカジュアルな商品にも力を入れていらっしゃいますので、少しでもAOKIさんの商品の良さが伝わるように頑張りたいと思います。
※写真をよく見ると「AOKI」の社員証となっている
Q.投稿にたびたびお綺麗な自身の手を写されているが
Xの運営を行うまで、「手が綺麗」と言わることはなかったのですが、
運営を初めて、なにげなく手が映るときなどに有難い事に「手が綺麗」と褒めていただきます。中には、手フェチということで当社のアカウントをフォローくださっている方もいます。どんなきっかけであれアカウントに興味を持っていただけることは嬉しいことです!
※「手フェチ」のフォロワーをひきつけている”中の人”の手
Q.投稿に使っている写真に”盛り”ポイントはあるか
馬の投稿であれば、この投稿の角度が一番盛れる角度です。
Q.高給取りですよね?
すごい(笑)答えにくい質問ですね。
社内の同期や同世代と変わらないです…。
Q.多くの企業とX上で絡んでいるがプライベートでの付き合いは多いか?
ほとんどありません。ご飯に行ったことがあるのも数社くらいです。
Z世代人材は未来をどう捉えているか
Q.夢や野望は
えー…、じゃあ億万長者になりたいです!(笑顔)
Q.働き手としての将来ビジョンは
SNSコンサルティング業務に興味があります。ただやりたいというよりは、今あるスキルで何ができるかを考えると、という観点からの回答です。あと東京への憧れはあります。ただ当社ですと、東京にも拠点はありますが、大方の社員が京都での業務になりますので広報という立場として社内の動きが見えにくい環境に身を移すのは、業務上やりにくなりそうだなと思い悶々としています。
Q.最近嬉しかったことは
X上での企業コラボの取り組みの中で、GMOインターネットグループ(株)の熊谷正寿社長に頭を撫でてもらえたのはとても嬉しかったです。
Q.最後に現役のZ世代社会人やこれから社会に出るZ世代に向けたメッセージを
社内の同期の子などと比べると何十倍、もしかしたら何百倍の数、社外の人と交流の機会を持たせていただいてきたかと思うのですが、冷静に考えると同年代の方と出会うことが圧倒的に少ないなと、今気付きました。これから、同世代と交流の機会などもどんどんと増えてくるのでしょうか。楽しみです。
社内の同期の子などと比べると何十倍、もしかしたら何百倍の数、社外の人と交流の機会を持たせていただいてきたかと思うのですが、冷静に考えると同年代の方と出会うことが圧倒的に少ないなと、今気付きました。これから、同世代と交流の機会などもどんどんと増えてくるのでしょうか。楽しみです。
また、これから社会に出る学生の方たちに伝えたいことは、こんなに就活で苦戦して、未来が想像できていなかった自分でも、なんやかんやで今は楽しくできてるよって事ですかね。若ければ若いほどチャンスがあって、何者にでもなれると思うので、一緒に頑張っていきたいですね。
◇コラム:記者雑感
「願わくばこれを語りて日本人を戦慄せしめよ」--これは民俗学者・柳田國男氏による名著「遠野物語」冒頭の一節だ。この言葉は柳田氏から、いわば日本の先住民と位置付けられる「山人(やまびと)」に対して、口承により語り継いだ物語などを「日本人(=平地人と記載する場合もある)」に聞かせてビックリさせてやれ、という呼びかけと解釈できるものだ。わかさ生活のなかのひとへの50の質問を通じて、筆者は真っ先にこの言葉が頭に浮かんだ。自戒の意味も込めて、Z世代の働き手たちよ、本音を語ることによってY世代(※)より上の企業人をビックリさせてやれ、と。
※Y世代=1980年代〜1990年代前半頃に生まれた世代。ミレニアル世代とも呼ばれる。
取材で多くの業界人と会話する中で「最近の若手は◯◯で〜」というのはよく聞く。こうした言いようはいつの時代も同じなのだろう。一方で、Z世代という言葉が登場して以降「『さとり世代』だなんだという揶揄をものともせず、旧体制な環境にも辟易ともせず淡々としている彼らはY世代以上よりよっぽど冷静でクレバー」といった声も明らかに増えている。Z世代の働き手と相対すると実感としてそんな言葉に同意するシーンも増えてきた。今回の取材もまさにそう感じた場面。
本記事を読んでいただければ伝わると思うが、わかさ生活の“中の人”は確実に冷静でクレバーだと思う。改めて原稿を読んでも一問一答の受け答えに強かさが滲み出ている。しかも彼は目覚ましい実績まで出している。フォロワー数でいうと、10万近く差があった通販化粧品の最大手クラスの公式アカウントのフォロワー数に入社からわずか数年という短期間で追いつくほど(23年11月末時点)。投稿も、ものによりけりではあるものの他の大手ブランドの投稿と比較して桁違いのインプレッション数をコンスタントに叩き出したりしている。期待のZ世代ルーキーであると同時に、Y世代の当事者でもある筆者としては末恐ろしさすら感じる。もう「Z世代」は小売のターゲット層を指すときに使う世代分けの呼称ではなく、同じ労働人口の一世代にとっくになっているのだ。恐ろしい。
現在、日本の景気は決して良い状況にない。これからどの業界においても、企業そのものも企業人も熾烈な生き残り合戦になること請け合いだ。そんな中、少なくともEC・通販業界ではZ世代人材は明らかに頭角を表しつつある。さらに「ChatGPT」をはじめとする生成系AI全盛の時代を迎えようとしている。今年10月にはソフトバンクグループの長である孫正義氏が、生成系AIを活用しないのは「人生を悔い改めた方がいい」などと発言するほどだ。Y世代以上の企業人は、Z世代人材や生成系AIの上手い取り込みと、Z世代や生成系AIに飲み込まれないようなリスキリングなどが急務に迫られているといっても差し支えないだろう。筆者も飲み込まれぬよう、精進したい。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
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