ウイルス抑制・除菌や集塵、脱臭・消臭をうたう

共立電器産業は「空気活性清浄機サリール」、フォレストウェルは「j.air」を販売。一般的な空気清浄機と異なり、フィルターもファンも付いていない装置で、マイナスイオンとオゾンを発生させるという。

共立電器産業は今年2月8日～11月23日、フォレストウェルは2月8日～7月4日の期間、それぞれの自社ウェブサイトで、根拠がないにもかかわらず、行き過ぎた効果を表示していた。

2社は商品を使用することで、ウイルス抑制や除菌、空間に浮遊している塵やアレルギー物質の集塵、脱臭・消臭といった効果が得られると宣伝。これに加え、共立電器産業は安眠・鎮静、血圧降下といった健康増進効果も表示していた。

狭い密閉空間で行った試験のデータが根拠？

消費者庁の求めに応じて、2社からは表示を裏付けるための試験データが提出されたが、根拠として不十分と判断された。

消費者庁では「両社とも、本件の商品は室内で使用するものだが、密閉空間の試験データが提出された。例えば、密閉空間で、0.2平方メートルという狭い空間での試験結果など」（表示対策課）と説明。さらに、商品を使用したケースと使用しないケースを比較するといった客観的な試験ではなかった。

消費者庁によると、フォレストウェルでは再発防止に努める考えを示しているという。共立電器産業は取材に対し、「消費者庁の言うとおりに行う。すでにホームページを変更した」と話している。

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