この冬、老舗カタログ通販企業でもある(株)DINOS CORPORATIONから”攻めた”企画開発による商品が次々に投入されている。例えば写真投稿SNS「Instagram(以下、インスタ)」のアンケートから生まれた「水切り」、”推し活”にいそしむ社員のアイディアから生まれた収納棚、ネコ好き社員が考えた壁面収納などなどが発売された。同社が近時取り組んでいるマーチャンダイジングについて紹介する。
ストーリーズでユーザーの声拾う→回答115件
12月21日に発売となったキッチン雑貨「水が跳ねにくい水切り」はインスタアンケートから生まれた。「水切り」は同社の人気のアイテムで、長きにわたり売れ続けているという。口コミなど良い評価も得てきたというが、ユーザーがキッチンの水回りで本当に困っていることなどについて意見を吸い上げる機会は少なかったそうだ。そこでインスタのアンケート機能を活用し、ユーザーの悩みを可視化し、結果を基に商品開発した。
アンケートは同社の公式インスタアカウント「dinos_jp(ディノス公式】| 暮らしとインテリア」にてストーリーズを用いて実施、24時間で115件の有効回答を得た。アンケート内容と結果、商品開発へ生かしたポイントは次の通り。
表題:【水切りかごのお悩みありませんか?】
設問
▽「シンク周りへの水はねが気になる」17%
→水跳ねが嫌いという同社担当者がメーカーと協議を重ね、水受けトレー後方の折り返しを上向き/長くすることで水切りかごの後ろ部分への水漏れを防ぐ、水跳ねしない・漏れない設計を実現。
▽「まな板などのツールのおさまりがしっくりこない」16%
→グラスホルダーと箸立てを付属。グラスホルダーは8.5cmピッチでゆとりを確保。箸立ては内部を3つに分け小物類を分類して収納できるように。水切りかご本体のワイヤーピッチを細かく設定できるようにし、食器のサイズに合わせて効率よく立てられるように。
▽「水はけがよくない」15%
→水受けトレーに傾斜をつけ水をシンクに流し、水はけのよさを確保。確実にシンクに水を誘導するようトレーの前部分を大幅に長く設定。水はけが悪くならないよう、傾斜の角度にもこだわった。
▽「そうじ・お手入れが面倒」53%
→水垢やウロコ汚れを取りやすくするため、ステンレス製の水受けトレーをエンボス加工。水切りかご本体の水跳ね防止設計が、水滴の拭き取りなど手入れの負担を軽減。
愛猫家の社員が収納とネコの遊び場両立を実現
12月14日に発売された「壁付けキャット家具シリーズ」は愛猫家の担当者が企画した。同社はもともと『ネコを飼っている人が快適に暮らすための家具』を販売しており好評だという。ネコ用タワーも置くと必然的に削られてしまう生活スペース、そこで壁付けも床置きもできるボックスと壁付け用の棚の計3商品を企画した。
「『ネコと暮らす家を作るにはリノベーション工事が必須では?』と思っている方にこそご検討いただきたい。高価な施工工事をしなくても通販で手軽にネコと暮らす家づくりを実現できる商品を企画した」(商品企画担当者)とした。
アクスタでドールハウス!?「推しが住む部屋」実現収納
11月には”推し活”をする人向けのグッズ収納家具も発売。こちらは日々”推し活”にいそしむ社員のアイディアから企画した。「CDやDVD、写真集などのグッズを眺めては毎日ニヤニヤ、推しがいるから頑張れる!という方たちに向けた機能が充実した収納アイテム」(広報)としている。
アクリルスタンド(アクスタ)などをドールハウスのようにディスプレイできる収納「推しが住む部屋」、ディスプレイしつつ約300枚の大容量をしまえるトレーディングカード収納、アクスタやチェキなど薄物収納に特化したマチ薄ディスプレイの3アイテムを投下した。それぞれ細部にわたって”推し活”ならではのこだわりが施されていう。マチ薄ディスプレイはカードなどを立てかけやすいよう手前に溝が施されているなど芸が細かい。
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