気象庁によると、2024年1月1日16時10分ごろ、能登半島で深さ16キロを震源とするマグニチュード7.6の地震が発生。地域によっては震度7の非常に激しい揺れを観測した。国内の日本海側ではほぼ全域に渡って津波警報・注意報が発出され、石川・輪島港では１メートルを超える津波が観測されている。気象庁では1月2日午前10時、北海道から山陰にかけての日本海沿岸と長崎の島しょ部（壱岐島や対馬など）に出していた津波注意報を解除した。​​津波予報（若干の海面変動）は日本海側全域において続いているため引き続き経過期が必要だ。また地震は断続的に起きており、1月2日午前10時17分ごろには能登地方で最大震度５弱の地震が発生している。

なおNHKの報道によると、津波は対岸の朝鮮半島やロシア方面にも文字通り波及している模様。ロシア当局によるとウラジオストクで10〜20センチを観測しているという。韓国では沿岸部で最大67センチの観測という。北朝鮮では２メートル級の津波が来る恐れがあるとして警報がなされたそうだ。

北陸EC・通販企業に影響…DMM拠点に直撃

TシャツのプリントEC「UP-T」や「TMIX」を手掛ける丸井織物も能登半島に本社を持つ。同社も4日に公式サイト上で状況を報告。まず人的被害は確認されてない、としている。拠点の被害状況については「工場建屋および生産設備に被害を確認。従業員の安全確保を最優先に全社全力で復旧に向けて取り組んでいるが、稼働再開までには一定の時間を要する見込み。ただUP-T工場は影響が軽微のため、1月4日から通常の生産稼働」としている。社屋へのアクセスなどについては「道路の一部寸断は見られるが、アクセスは可能な状況。また、調達・物流面においても確認を進めている」とした。

「ブランドオフ」も加賀を創業の地とする。運営のK-ブランドオフは配送遅延などの言及のみにとどめている。

そのほかDMM.comの創業者である亀山敬司会長の故郷でもある。同グループでは石川にある物流倉庫の稼働に影響があると明らかにした。「DMM通販」「DMMコミックレンタル」「DMMスクラッチ」「DMMオンクレ」「DMM.make 3D PRINT」の配送に影響があるとし、午後14時時点で「詳細な被害状況は確認中」とした。また「スタマーサポートも石川県で稼働しておりました関係で、お問い合わせ対応につきましても、お電話での受付を一時停止しております。メールでの対応にも通常よりお時間をいただく場合がございます」とした。

富山には「キミエホワイト」で知られる富山常備薬がある。同社も配送遅延などの言及にとどめている。また福井には気鋭の上場EC企業もあり、ユニフォームネクストや昨年上場を果たしたばかりのBtoBガラス調達ECのOOKABE GLASSがある（福井2社については4日夕方時点で特に影響の情報はなし）。各社の影響なども情報が入り次第随時更新する。

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