2024.10.24 行政情報
美容系予約アプリで告知→エステ店で副業勧誘→報酬を未払い…消費者庁が2社の実名公表
美容系予約アプリでエステ施術を無料で受けられると告げて、エステサロンを訪れた一般消費者に副業を勧誘したものの、報酬を支払わなかったとして、消費者庁は10月24日、2社の実名を公表し、一般消費者に向けて注意喚起した。
消費者庁による記者発表(10月24日午後)
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エステ店舗で副業を勧誘
2社は、ライフパートナーズ(東京都港区南青山、内田勉代表)とNEOマーケティング(東京都渋谷区宇田川町、奥村健太代表)。
手口を見ると、美容系予約アプリによって、無料で施術を受けられるエステサロンがあると一般消費者を勧誘。東京都渋谷区と千葉市中央区に開設していたエステサロン(2店舗)に訪れた人に対し、店員が「月1万円がもらえる副業がある」と話し、興味を示した来店客には次の来店時に詳細を説明していた。
副業は、SNSに月1回、LINEに届く広告を掲載するだけで、1万円を受け取ることができるというものだった。副業を開始するにあたり、ライフパートナーズとPRエージェント加盟金を支払う契約を締結するとともに、NEOマーケティングから報酬を受け取る業務委託契約を締結することが必要とし、5年間で総額222万円のクレジット契約を求めていた。
報酬として毎月4万7000円が入金され、そこから加盟金の3万7000円を差し引いた1万円が手元に残るという説明だった。しかし、契約したものの、最初の数カ月しか報酬が支払われなかったり、最初から支払われなかったりしたという。
既払い総額は41件で約1000万円
今回の事案に関する消費者相談は、昨年11月1日~今年8月31日の期間に94件を数えた。そのうち既払い件数は41件(平均24万円)で、総額で約1000万円に上った。
エステサロンの2店舗について、消費者庁では「勧誘の舞台だった。今年9月時点では営業していない」(消費者政策課財産被害対策室)と説明。無料体験といった勧誘は店舗を訪問させるきっかけとなり、悪用する事業者もいることから、注意を呼びかけている。
(木村 祐作)
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