2024.11.20 行政情報
故人が契約したサブスクが解約困難! 「デジタル終活」の留意点とは?
スマホやパソコンでオンラインサービスを契約していた利用者が死亡し、その遺族が解約できずに困っているという相談が寄せられていることから、国民生活センターは11月20日、「デジタル終活」の留意点について情報提供した。
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デジタル遺品をめぐる遺族からの相談
50代女性の相談事例を見ると、弟が亡くなり、生前中に「コード決済サービスに数万円入金したが使っていない」と聞いていたため、女性は相続手続きについてカスタマーサポートに電話で聞き、必要な戸籍謄本や住民票を送付した。しかし、1カ月経過しても残高の回答さえもないという。
80代女性からは、配偶者が亡くなり、携帯電話を解約したが、クレジットカードの利用明細書に不明な請求があり、すぐに解約ができないという相談が寄せられた。女性はカード会社から「スマホのセキュリティのサブスクではないか」と聞き、サブスク事業者に問い合わせたところ、「IDとパスワードがわからなければ、すぐには解約できない」と言われた。
サブスクは相続人が解約手続きを
同センターでは、デジタル遺品に関する消費者相談について「相談現場にポツポツと入ってきている。今後、こうした問題が身近に起こると予想されることから、いち早く知ってほしい」(相談情報部)と話している。
同センターによると、故人のスマホ・パソコンのパスワードを知らないと、第三者がロックを解除することは困難で、デジタル遺品の確認も難しくなる。また、故人がサブスク契約をしていた場合は、契約者が死亡したとしても、相続人の遺族などが解約手続きを行う必要がある。
このため、生前中に、スマホ・パソコンのロックを解除するパスワードを遺族が確認できるようにしておくことや、サブスク契約などについてはサービス名・ID・パスワードを整理しておくことをアドバイスしている。
(木村 祐作)
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