消費者庁と公取九州、「健幸生活研究社」のアルトルイズムに措置命令

　アルトルイズムは「健幸生活研究社」の屋号で通販を展開する福岡の通販会社。「黒フサ習慣」は黒酢エキスや黒にんにく、牡蠣、亜鉛酵母、鉄分などを含有したヘアケアサプリメント。１８年４月９日から１０月２３日までの間、自社サイトのＬＰ（ランディングページ）上で、「白髪染めはしたくない！」「ロマンスグレーはまだ早い！」「艶のある漆黒に憧れる世代の方に！！」「さあ！”黒活”をスタートしましょう！」などと表示していた。また、「久々にロングヘアに出来ました」「急に増えて来たのであわてました。」などとする体験談もＬＰに記載していた。

　消費者庁と公取九州は、不実証広告規制に基づき同社に対し「白髪染め」効果の表示の根拠となる資料の提出を求めた。アルトルイズムから資料は提出されたが、根拠たり得る内容ではなく、優良誤認表示と認定した。

打ち消し表示、「文字が小さい」「背景と区別がつきにくい」ことから無効

　体験談については、「体験談は個人の感想で、実感を保証するものではあるません。」と打ち消し表示の記載していたが「一般消費者が表示から受ける商品の効果に関する認識を打ち消すものではない」とし、無効であると判断された。

　そのほか「艶のある深い黒さに」「フサフサボリュームも」といったコピーについて、「サプリメントの粒の色のことです」や「ボリュームのある内容量のことです」などと打ち消し表示をしていた。ただ、打ち消し表示は文字と背景との区別がつきにくくコピー自体と比べて小さな文字で記載されていたことから、無効な打ち消し表示と判断された。

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