2012.02.16 調査・統計
ネット通販の商標権侵害、サイト運営者にも責任…知財高裁
知財高裁は2月14日、販売業者の出品商品が商標権を侵害した場合、サイト運営者の楽天にも法的責任を問えるかが争われた訴訟の控訴審判決で、「通販サイトの運営者も商標権侵害の責任を負う」との判断を下した。
この訴訟は、楽天が運営するインターネットショッピングモール「楽天市場」で、キャンディー「チュッパチャプス」のロゴを使った商品が無断販売され、商標権を侵害されたとして、商標権を管理するイタリアの企業が、楽天に100万円の損害賠償を求めていたもの。
1審・東京地裁では、楽天側は商品販売の主体にはあたらないとして請求を棄却。これに対し知財高裁の中野哲弘裁判長は、「侵害を知った後、合理的期間内に是正しない場合は運営者にも賠償責任が生じる」との判断を示したうえで、楽天が訴状受取りの8日後までに商品を削除していたとして、今回は賠償の必要はないとした。
取引の場を提供したネットモール運営者が商標権侵害の責任を負うかが争われた訴訟で、運営者の責任に言及した判決は初めて。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
資料DLランキング
-
1
【EC事業者様向け】ECを最短で軌道に乗せる最新のソリューションとは?
-
2
2024年プライムデー速報
-
3
越境ECウェブインバウンド白書2024
-
4
EC売り上げを最大化するマルチチャネル商品戦略
-
5
ECでの商品購入に直結するデジタル広告の実態調査
ニュースランキング
-
1
Rcawaiiで「Happie nuts」復刊キャンペーン
-
2
年末年始、4割が帰省・旅行を中止に…電子マネーでお年玉送金も
-
3
アマゾン、2020年~23年に静岡県へ総額55億円超を投資
-
4
【11月23日9時更新:物流配送状況】日本郵便/ヤマト運輸/佐川急便/西濃運輸/福山通運
-
5
ヤマト運輸、ポイント贈呈キャンペーン「宅急便大還元祭」を開始