2013.11.08 コラム
【通販フルフィル-第6回-】物流委託をする規模にはまだまだ……その場合、自社物流をどうすればうまく回せる!?
物流の見積りを取った結果、やはり自社での物流を続けていくことになった。 その時、物流をどうするべきか。物流の外注を考えるのは通常、物流費を抑えたいという考えから始まる場合が多いと思います。 しかし、委託をした際に享受する利益があまり無いようであれば、物流の委託自体を再度検討するというのもよくあるケースです。 その際、自社で物流を続けていくにあたり、現在の在庫の管理方法を再構築することで、現在よりも精度の高い自社物流を実現することが出来ます。 まず、現在使用しているシステム(カートや受注処理ソフト)の商品コードに「棚番」の情報を持たせることが可能かを確認してください(SKU単位でないといけません)。棚番とは商品が保管されているロケーションの番号のことです。これが出来れば、多少システマチックな運用が可能になります。→プランAをお勧めいたします。 楽天などのショッピングサイトのみではSKUのコード以外の情報を付与することは難しくなりますので、プランBをお勧めいたします。カートや受注管理ソフトの中には既に「棚番」の概念があるものもあります。 プランA:まず、在庫の整理とロケーションの確保です。
1)まず、現在商品を保管している棚にロケーションを振りましょう。
・通常棚には間仕切りが無いため、空いているダンボールなどで、ある程度の 保管箱を作成して棚を作ります。作った棚と、そこに保管されている箱に番号を振りましょう。
・棚1つが4段に別れているのであれば、それぞれの棚を下から、1(棚番号)‐1(1段目)、また、そこに間仕切りのダンボールが4つあるのであれば、左から1、2、3、4とそれぞれ番号を振っていきます。
例)「1‐3‐4」は、棚1番の、下から3段目、左から4番目の箱という数え方が出来ます。
2)ウェブ上や受注管理ソフト内で、商品マスタに棚番などの予備情報を持たせることが出来るのであれば、そこに棚の番号を登録してピッキングリストと一緒に情報が落ちてくるようにしましょう。 あとは注文が入った際にピッキングリストを頼りに、保管している場所から商品を取るだけです。 必ずピッキングをする人と梱包をする人に分け、それぞれの担当がピッキングリストにチェックした内容を確認出来るようにしましょう(商品名、商品コード、数量など)。 物流会社で行うようなデジタル検品が出来ないのであれば、その分ピッキング者と梱包者を別の人にすることで、フィルターを2つ設けることが出来ます。 商品の数が多くて保管ロケーションを分けなければならない場合は、二次保管として別のロケーションに商材を保管しましょう。その際、両方の保管場所に一次保管と二次保管の場所を記載しておきましょう。売れ行きの良い商品は出荷後に、明日の出荷に必要な分を補充し、明日に備えましょう。 プランBに関してはAに比べ非常にアナログな方法となりますが、何もしないよりはある程度の管理をすることをお勧めいたします。
1)最初にパレート分析(別名ABC分析)を行います。
・個々直近1カ月の商品の売り上げを見て、20:80であったり、30:70など特定の数値を用いて、全体の 7~8割の発送を占める商材を振り分けます。そして、一番出荷頻度の高い商品を梱包場所から一番近い位置に保管しましょう。
例:売り上げの累計約70%を占める商品を分類A、70%以上~80%未満をB、それ以上をCと分類し、Aを一番作業が簡単になるように保管、BとCはそれぞれの分類ごとに保管しましょう。
2)物の置き方を工夫して商品のおおよその数を把握できるようにしましょう。
・欠品を出さず、再発注が容易に出来るようにするためです。
3)出荷頻度の低い商品に関しては、誰が見ても分かるように、ブランド別やカテゴリー別に商品を保管することをお勧めいたします。
例)アパレル類・アクセサリー類など、またその中でブランド別に商品を保管する。 在庫の管理に関してはどうしてもアナログになってしまうため、差異が出る可能性は否めませんが、何もしないよりは業務効率が格段にあがります。 あとは、出荷の際にプランAと同様、ピッキング者と梱包者を分けるなど、少し工夫をするだけで、現段階よりも確実に出荷の精度は高くなると思います。
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株式会社イー・ロジット 通販物流事業部 営業部 眞鶴 正仁 e-mail:eigyou@e-logit.com TEL:03-5825-1720 通販物流実績No.1! 株式会社イー・ロジット http://www.e-logit.com/
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