楽天(株)の三木谷浩史会長兼社長が4日に行った年頭挨拶で、2018年は楽天グループの会員・ブランド・データをベースにしたビジネスを加速させ、世界でのグループサービスを通じて「Rakuten」ブランドの認知の拡大、「楽天エコシステム」のグローバル展開を拡大する方針を掲げた。
三木谷氏「2017年はグローバル展開を加速する礎を築いた年」
三木谷氏は冒頭、17年を振り返り、スペインリーグ1部のプロサッカーチーム「FCバルセロナ」やNBAの「ゴールデンステート・ウォリアーズ」とのパートナーシップ契約を結ぶなど、17年を「グローバル展開を加速する礎を築いた年」と位置づけた。
また、フィンテック事業や『楽天市場』などの国内インターネットサービス、『Ebates』や『Viber』などの海外のサービスも好調で、楽天グループのグローバルユーザーは12億人にわたり、グローバル流通総額も12兆円規模に成長したとした。
18年の取り組みとして、楽天グループのメンバーシップ、ブランド、データを結集したビジネスの加速のほか、「Rakuten」ブランドの認知度や「Rakutenエコシステム」のグローバル展開の拡大、楽天グループならではの新たな価値の提供、などの方針を示した。年頭挨拶は英語で行われ、三木谷氏は新たな携帯キャリア事業については触れなかった。
◇年頭挨拶の和文抄訳
2017年は、創業から20周年であるとともに、「FCバルセロナ」や「ゴールデンステート・ウォリアーズ」とのパートナーシップ締結、ブランドの統合など、グローバル展開を加速する礎を築いた年でした。「楽天カード」が国内でNo.1のクレジットカードとなったほか、オンラインでもオフラインでも決済サービスや保険サービスを含むフィンテック事業では大きな進展がありました。
「楽天市場」をはじめとする国内のインターネットサービス、また「Ebates」「Viber」といった海外のサービスも好調に推移し、楽天グループはグローバルで12億人を超えるユーザーに多岐にわたるサービスを提供し、グローバル流通総額も12兆円規模にまで成長しました。
現在、アドテック、インシュアテック、モバイル事業、ドローン事業、C2C事業、シェアリングエコノミーサービス、投資事業といった新しいビジネスポートフォリオも順調に育ってきています。よりオープンな形のECサービスや決済サービスも拡大してきています。AIやビッグデータを活用した、よりパーソナル化されたサービスも進化し続けています。世界での楽天への注目度は上がっており、本年は、楽天グループのメンバーシップ、ブランド、データを結集したビジネスの展開をさらに加速させていきたいと思っています。
ブランド統合とともに、世界で共通の会員IDやロイヤリティプログラムを提供するグローバルIDプラットフォームの構築に向けたプロジェクトも始まっています。楽天グループが展開する世界のあらゆるサービスや取り組みを通じて、お客様に楽天ブランドを認知してもらい、「楽天エコシステム」をグローバルでも拡大していきたいと考えています。
本年も、常識にとらわれず企業の枠を越えて、楽天グループだからこそできる、ほかにはない新しい価値を提供していきましょう。
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