(株)ロコンドが12日発表した18年2月期第3四半期(3~11月)連結決算は、売上高が前年同期比37.6%増の28億1000万円、営業利益は同28.1%増の2億200万円、純利益は同38%減の1億7500万円となった。
通販サイト「LOCONDO.jp」を中心としたECサービスが好調で、売上高が大幅に伸長した。純利益が減少したのはMANGO原宿店の継承に伴う固定資産の譲り受けで特別利益が1542万円発生したことによるもの。
EC・プラットフォーム・店舗のシナジー効果を最大化
同社では、「LOCONDO.jp」を軸とするEC事業で、物流倉庫の増床、オペレーションの向上、取り扱いブランドの拡充、通販サイト「LOCONDO.jp」の改善によるユーザー満足の向上などを実施。複数チャネル間での在庫シェアリングモデルにより、EC売上の最大化とオムニ戦略の実現をワンストップで提供することを目指す各種プラットフォームサービスを展開した。
4月にはスペイン発のグローバルファストファッションブランドMANGO原宿店を継承し、「オムニ戦略総合プラットフォーム」の戦略旗艦店としてプラットフォームサービスを積極的に導入。アパレルブランドにとって課題となる在庫回転率の向上とリアル店舗運営コストの改善を目指した。また、EC事業・プラットフォーム事業の相互補完関係を実現し、3事業間でのシナジーを最大化する試みを行っている。
また、パソコンやタブレットで利用可能なPOSシステム「LOCOPOS(ロコポス)」、バーコードをかざすだけで店舗決済を行えるスマホ決済「LOCOPAY(ロコペイ)」の運用を開始。さらに、新たな配送サービスプランとして、夜間・早朝に配達を行う「エクスプレス便」、注文から3日後までに配達を行う「急ぎません。便」などのサービスを開始。これらの結果、取扱高(返品前)は、前年同期比18%増の89億915万円、売上高は28億1076万円となった。
「LOCONDO.jp」のEC取引高が29%増
ECサービスについては、「LOCONDO.jp」の運営、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」など他社モールへの出店を行い、同累計期間での出荷件数は70万件、出店ブランド数は1907ブランドに達した。このうち「LOCONDO.jp」は、EC取引高29%増の高成長を遂げている。これらの結果、ECサービスの商品取扱高(返品前)は同24.5%増の71億9773万円、売上高は同34.5%増の23億7444万円を計上した。
プラットフォームサービスについては、ブランドの自社公式EC支援「BOEM」、倉庫受託「e-3PL」、店舗の欠品、品揃え補強「LOCOCHOC」「LOCOCHOC-D」の運営などを実施。「BOEM」では、新たに(株)大丸松坂屋百貨店などを開始したことにより、支援企業社数は17社となった。これにより、同累計期間での商品取扱高(返品前)は同3.4%減の17億1141万円、売上高は同57.5%増の4億3631万円となった。
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