化粧品ECプラットフォーム「NOIN」を運営するノイン(株)は2日、「オンラインでの化粧品購入に関する統計データ」を公表するとともに、30万件の化粧品のオンライン購入データを根拠にした「メーカー・ブランド向けオンライン販売支援プラン」の提供を開始した。新型コロナウイルスの影響下、店頭販売に悩む販売施策をターゲットごとにカスタマイズしたものだ。
化粧品購入時の参考メディア、世代によって相違
3500人の女性を対象とした調査では、化粧品購入時に最も参考にするメディア媒体は世代ごとに大きく異なっていた。どの世代も、テレビや雑誌よりもSNSやインターネット上のサイトから情報収集しているケースが多かった。10代がYouTube(34.2%)、20代はInstagram(34.8%)、40代以上では口コミサイト(40.9%)。NOINは、ブランドの特性やターゲットによって、露出媒体を切り分ける必要があると提言している。
肌の悩みに関する調査では、10~20代前半の約50%がニキビや毛穴の黒ずみなど、毛穴のつまりに起因するトラブルを抱えていた。毛穴の開きに起因する悩みは10%ほどだった。対して、30代以上では、毛穴のつまりに関する悩みが30%近くまで増加。年齢によって肌質も変化し、購入する化粧品にも変化があるため、オンラインでの販売促進時にも綿密なターゲット設定が必要とした。
1カ月の化粧品購入額は平均2500円
1カ月に購入する化粧品の金額は平均2500円。対して、「NOIN」上での化粧品購入金額の実数値は、1回あたり平均3500円だった。あらゆるメーカーの化粧品を扱う「NOIN」のプラットフォームとしての特性も起因している可能性はあるが、多くの女性が自己認識よりも実際に化粧品へ投資する金額は高くなっているという。
提供を開始した「オンライン販売支援プラン」は、メーカー・ブランドの商品販売戦略に沿ったテストマーケティングや施策を成功させるためのプランだ。ノインが実際に施策運用を重ね、効果的だった施策をプラン化。「NOIN」上のデータをはじめ、プラットフォーム運営で培ったノウハウを活用し、成功角度が高く再現性のある施策を共同で実施する。
データマーケから戦略・実行までを支援するプランも
また、「データマーケティング支援プラン」と組み合わせ、戦略から実行までを一気通貫で行うことで、オンライン販売に課題やハードルを抱えるメーカー・ブランドも安心して商品を届けられる仕組みを実現した。
《プラン例1》 アプリ内テストマーケティング/ブランドの持つコンセプトやマーケティング戦略をヒアリング・調査し、複数の仮説を立てた上で、クリエイティブの効果検証テストを実施する。「NOIN」上でターゲットユーザーを抽出した広告配信も可能なため、公開の高い訴求×ターゲットを一度に検証できる。
《プラン例2》 アプリ内サンプリング・モニタリング/「NOIN」上で商品サンプリングを実施し、商品への接触機会を創出。モニターからフィードバックをもらい、リアルな声とデータの収集ができ、モニタリングで商品へのコメント増加を促すことも可能。商品に対する評価や口コミは「NOIN」上でもCVRを大きく左右する要素で、CVRが300%以上になるケースもある。
《プラン例3》 特集・Instagramタイアップ/25.5万フォロワーの「NOIN」Instagramアカウント上で商品を紹介する。ブランドの販売戦略に沿ったフィード投稿やストーリーズ企画を提案して実行。店舗に行けないユーザーにストーリーズの配信でメーカーとブランドの生の声を届けたり、サンプリングと合わせて商品認知からお試しまでを体験してもらうことも可能。
オンライン化粧品販売には、パーソナライズドマーケティングによる購入体験の個別化が不可欠だという。調査では「NOIN」ユーザーの73%がSNSの使用用途が「閲覧がメイン」と回答しており、「発信も閲覧も同程度行う」のは23%に過ぎない。ニーズが多様化する昨今、化粧品のオンライン販売においても購入体験の個別化は欠かせないと強調している。
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