「非接触配達」は安全確保に欠かせない対応

　組合によると、期間中は完全なる「非接触配達」が求められており、荷受人からも対面での受け取りを避けたい、ドアの前に置いてほしいなどと依頼されるケースが増えているという。同時に、感染拡大が止まらない今、円滑な組合運営や組合員の安全確保にも欠かせない対応としている。

　「完全非接触配達」の対応は、配達員がインターホン・ドア越しに、非接触配達として荷物をドア前に置くことを伝え、了承が得られたら、すぐに確認してもらうことを依頼する。ペンや伝票のやり取り時の感染リスクを防ぐため、サインは省略する。また、ドア内に運び入れてほしいという要望に対しては、荷受人に2ｍ程度離れていてもらうようにする。

宅配大手のバイパスラインに

　ラストワンマイル協同組合は、名前の通りサービスアンカーとしての役割に特化し、中小の運送業者が2018年4月に立ち上げた。これまで、配送業者がワンストップで担っていた工程を荷主と分担することで低運賃を実現し、宅配大手のバイパスライン（副経路）としての役割を担っている。

　組合員33社、総車両台数3590台で、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・栃木県・茨城県・大阪府に配送している。