ソフトバンクグループ(株)とソフトバンク(株)、ヤフー(株)が共同出資するPayPay(株)は1日、地方自治体と共同で「PayPay」を活用したキャンペーンを実施する『あなたのまちを応援プロジェクト』を本格スタートさせた。
120以上の自治体が共同キャンペーンを検討
『あなたのまちを応援プロジェクト』は、新型コロナウイルス感染症が各地で大きな影響を与えていることを受けて実施する企画だ。PayPayは、経済対策として「PayPay」の活用を検討している全国の地方自治体に対し、キャンペーンの運営やプロモーションをサポートする。自治体は独自のキャンペーンを企画でき、PayPayボーナスでの還元が中心となる。10~30%の還元を準備する自治体もあり、コロナ禍で苦しんでいる店舗も、PayPayを導入すれば、PayPayのキャンペーンを目当てに、地元市民や観光客の集客が見込める。
プロジェクトに先行して共同キャンペーンを始めた静岡県掛川市、埼玉県秩父市、静岡県浜松市、愛知県西尾市をはじめ、すでに12の地方自治体と共同キャンペーンが決まっている。さらに全国36都道府県の120以上の自治体と共同キャンペーンの実施を検討している。自治体のキャンペーンは、国が支援する「新型コロナウイルス感染症対応地方創世臨時交付金」などをベースに、自治体の予算で実施。
自治体・ユーザーの双方にメリットが大きいキャンペーンに
地方自治体は、「PayPay」を活用することで、地域振興券や商品券などの発行や換金、印刷などの経費を削減できるほか、短期間でのキャンペーン実施が可能となった。また、利用者にとっても商品券の購入などで特定の場所に出かける必要がなくなり、人の密集を避けながら簡単・安心にキャンペーンに参加ができるなど、双方にとっての利便性が高まることになる。
PayPayは、加盟店数が全国230万カ所、累計登録ユーザー数は3000万人を突破。日本全国のまちのお店から大型チェーン店まで、さまざまな店で利用できるため、ユーザーは簡単にキャンペーンに参加できる。
静岡県浜松市は最大30%還元
1日に開催された記者会見では、すでにキャンペーン実施を決定した自治体が。PayPayによるキャンペーンを実施した理由としては、「キャンペーンが早期に開催できる」「手間がかからない」「すでに自治体で導入が進んでおり、効果が期待できる」といったものが多かった。各自治体の市長は会見で、市民に向けてPayPayの積極的な活用や、店舗の導入を呼びかけた。すでに開始している地方自治体のキャンペーン内容と日程は下記。
静岡県掛川市
〇静岡県掛川市/6月8日~ 8月16日/「がんばれ掛川! PayPayピックアップでテークアウトがおトク!キャンペーン」/期間中、対象の飲食店で事前注文サービス「PayPayピックアップ」を利用してテークアウト商品を購入すると、最大10%のPayPayボーナスを付与。
静岡県掛川市 松井三郎市長
埼玉県秩父市
〇埼玉県秩父市/7月1日~ 7月31日/「がんばれ秩父!最大20%戻ってくるキャンペーン」/期間中、対象の店舗で「PayPay」で支払うと、お支払い金額の最大20%をPayPayボーナスで付与。
埼玉県秩父市 久喜邦康市長
静岡県浜松市
〇静岡県浜松市/7月1日~7月31日/「がんばれ浜松!対象のお店で最大30%戻ってくるキャンペーン」/本キャンペーン開催期間中、対象の店舗で「PayPay」で支払うと、30%のPayPayボーナスを付与。
静岡県浜松市 鈴木康友市長
愛知県西尾市
〇愛知県西尾市/7月1日~7月31日/「がんばれ西尾市!対象飲食店で最大20%戻ってくるキャンペーン」/本キャンペーン開催期間中、対象の店舗で「PayPay」で支払うと、お支払い金額の最大20%をPayPayボーナスで付与。
愛知県西尾市 中村健市長
また、岩手県花巻市、岡山県岡山市、群馬県富岡市、静岡県藤枝市、兵庫県加西市、広島県府中市、佐賀県唐津市が、8月1日から1か月間のキャンペーンを決めている。
PayPayの営業拠点は全国20か所に広がっており、全国の地方自治体の「PayPay」を活用したキャンペーンの実施サポートや、新規加盟店開設のサポートをしている。
■『あなたのまちを応援プロジェクト』
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