GMOペパボ(株)が運営する「カラーミーショップ byGMOペパボ」はこのほど、創意工夫を凝らしたネットショップを発掘して表彰する『カラーミーショップ大賞 2020』で全42店舗の受賞ショップを選び授賞式を行い、初めてのオンライン開催となった。大賞には、オリジナルの革財布を製作・販売するファクトリーブランド「小さいふ。クアトロガッツ」(大阪府)を選出した。
佐藤社長「沢山の人に勇姿みてほしい」
「カラーミーショップ」は、低価格・高機能をコンセプトに、個人から企業まで幅広いユーザーに利用されている月額制ネットショップ作成サービス。多彩なデザインや豊富な拡張機能を活用しながら改良を重ね、売り上げを伸ばしているショップが数多くあり、こうした中、さまざまな視点からショップを発掘し、表彰するのが『カラーミーショップ大賞』だ。今年は、SNSやオウンドメディアを活用した積極的な情報発信でファンを獲得しているショップが多く選ばれた。
7回目となる『カラーミーショップ大賞 2020』では、「カラーミーショップ」を利用する全4万超のショップを一次審査の対象とする「オファー制」により、スタッフが700店舗を選出した。次に、選出した店舗にオファーを行い、引き受けた394店舗をノミネートショップとして公開。その後、一般のネットユーザーによる投票を受け付け、その結果を踏まえた最終審査を実施した。
授賞式の冒頭であいさつに立った佐藤健太郎社長は「コロナ禍ということもあり、今回は初のオンライン開催となった。現地で皆さんとお会いできないのは残念ですが、オンライン開催によってだれでも授賞式を見ることができる。たくさんの人に受賞店の皆さまの勇姿を見ていただけるというのはオンライン開催のメリットだと思う」などと話した。
大賞店「これまでに5000超をデザイン」
「優秀賞(10店舗)」と、その中から最も優秀な1店舗に贈る「大賞」をはじめ、「地域賞(20店舗)」「特別賞(5カテゴリ・9店舗)」「にっぽん文化奨励賞(2店舗)」「Amazon Pay賞(1店舗)」の全42店舗の受賞ショップを決定した。
大賞は「小さいふ。クアトロガッツ」。大阪府茨木市を拠点に、オリジナルの革財布を製作・販売するファクトリーブランドだ。「旅・遊び・アート」をコンセプトに、アイデアと遊び心を大切にしたモノづくりをしている。コンテンツの発信量とクオリティは、今年度のノミネートショップの中でもピカイチ。世界に1つだけの革財布を毎日発売している。商品力を引き立てる優れたデザインと右肩上がりの売上成長を高く評価し、大賞に選出した。
同店では「自分たちだけの力というよりも、EC勉強会などで学んだことを愚直に実行・継続してきたことが大きかったと思う。誰もができることを、誰もできないレベルでやるということを掲げて頑張ってきた」と受賞コメントを寄せた。同店は手塚治虫マンガとのコラボレーションなど数々の企画も打ち立てこれまでに5000種類以上のデザインを用意してきたという。「『世界で一つだけ』というコンセプトで圧倒的なデザインの数、色数や変わった革などと工夫してきた」と言う。
今後は月商1000万円を目指しながらも、「ユーザーがデザインした柄をプリントしてオリジナルの『小さいふ。』を作れる仕組みも構築したい」と展望を語った。
卒塔婆のショップなど優秀賞
優秀賞には、「デザイン・PR・売上成長率」の3つの審査基準をバランスよく満たしている上位10店舗を選出した。ショップと主な取り扱い商品は次の通り。
「小さいふ。クアトロガッツ=革財布」/「イロドリ=うつわ・生活雑貨」/「FAIR TRADE LIFE STORE=フェアトレード商品」/「京菓匠 笹屋伊織=和菓子」/「DRESS HERSELF=レディースファッション」/「中出農園=泉州水なす」/「卒塔婆屋さん=卒塔婆・経木塔婆」/「山本食品オンラインショップ=わさび」/「モノとオト=オーディオ製品」/「ICCA=和家具」
全国7エリア20店が地域賞に
地域賞は、国内7つのエリア(北海道・東北、関東(東京除く)、東京、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)を代表する20店舗を選出。地域、ショップ名と主な取り扱い商品は次の通り。
「北海道:MORIHICO.オンラインショップ=コーヒー」/「岩手県:及源鋳造オンラインショップ=キッチン雑貨」/「山形県:石木花オンラインストア=盆栽」/「宮城県:ヤマサコウショウ=農海産物」/「東京都:ukakau=美容・コスメ」/「福井県:兵左衛門オンラインショップ=箸」/
「岐阜県:田中金属製作所公式オンラインストア=シャワーヘッド」/「静岡県:Takemicloth=リネン製品」/「京都府:あんこ菓子専門店 都松庵=和菓子」/「兵庫県:NAKATA HANGER=ハンガー」/「大阪府:刷毛・ローラーで車をDIYで全塗装しよう!=刷毛・ローラー」/「奈良県:セレクトショップLisa=レディースファッション」/「和歌山県:COTYLE=メンズファッション」/「島根県:Daja online store=レディースファッション」/「香川県:Nichibi Woodworks=木工家具」/「福岡県:たら子一番本舗=明太子」/「熊本県:PEOPLE=レディースファッション」/「鹿児島県:マイスター山野井=加工食品・調理品」/「鹿児島県:サクラカネヨオンラインショップ=醤油・味噌」/「沖縄県:やんばる酒造WEBショップ=:泡盛」
特別賞・AmazonPay賞も選出
特別賞には、ベスト店長賞、ベスト商品賞、ベストセレクト賞、ベストデザイン賞、新人賞の全5賞、全9店舗を選出した。賞とショップ名、主な取り扱い商品は次の通り。
「ベスト店長賞:HACHITEN 八、=レディースファッション」/「ベスト商品賞:sharefun(R)(しゃれふん)=ふんどし」/「ベストセレクト賞:RetroPics.=メンズファッション」/「ベストデザイン賞:Komons=ホームケア用品」/「新人賞:伊勢半本店 オンラインショップ=化粧用紅」/
「同:INMYLIFE potemkine=ペットグッズ」/「同:Sonrisa Baby=アクセサリー」/「同:TRUE TOWEL=タオル」/「同:FISHSTAND=まぐろ」
「にっぽん文化奨励賞」は、地域から全国へ、日本から世界へと、ネットショップを使って日本文化を発信している「中谷武司協会」「ニットポンチョmino」の2店舗を選出。「Amazon Pay賞」は、Amazon Payを導入して、より多くの購入者に簡単・便利な購入体験の提供を実現した「ONTOMO Shop」を選出した。
星副社長は「小さいふ」持参しあいさつ
授賞式の終盤は星隼人取締役副社長が登壇し総括した。「各ショップさん地域それぞれの文化を発信されていて、その中でも現代的なスタイルを工夫されているショップさんが多く受賞されていると思う。実店舗も運営されているショップさんの割合も多かったのではないか」と講評した。星副社長は講評の際に、愛用中でもあるという大賞店の「小さいふ」を持参して登場。大賞ショップゆかりのものを持ってあいさつするという恒例はオンライン開催でも引き継がれた。
ZOOMで40超のショップをつないで配信
初のオンライン開催となった「カラーミーショップ大賞」。40を超える全国のショップをZOOMでつなぎ、YouTubeライブを使っての生配信を行った。配信基地となった都内・渋谷セルリアンタワーの現場では、総勢約20人のスタッフが生配信の体制を構築した。
開催直前、GMOペパボの担当者は「現地で一堂に会せない」ことをオンライン開催のデメリットとしながらも、「移動の制約がない、カメラの向こう側の人数に制限がない、視聴制限がない」ことをオンライン開催ならではのメリットとして挙げていた。実際に受賞者は子どもと一緒に参加したり、ショップ運営スタッフみんなで参加したり、背景を工夫したり、自社の商品がよく見えるようにセットするなどと様々な工夫を凝らして参加していた。
また「これまでは受賞店舗しか授賞式は見ることができない、というクローズドなものだったが今回の配信はだれでも見ることができる。大賞受賞を目指すショップさんのモチベーションアップにもつながるのではないかと期待している」(GMOペパボ)という思いもあったようだ。
「カラーミーショップ」は今後、各受賞ショップを中心として、ショップや商品の紹介のみならずショップオーナーの魅力を伝える取材コンテンツを、ネットショップ運営のヒントが見つかるWebメディア「よむよむカラーミー」で展開する予定。
この続きは、通販通信ECMO会員の方のみお読みいただけます。(登録無料)
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。