企業のWEBマーケティングを支援する(株)Faber Company(ファベルカンパニー)が12日発表した『マーケ担当のSNS活用実態調査』の結果によると、7割以上の企業がSNSをマーケに活用、最も活用されているのは「Youtube」だった。
マーケ活用SNSの2位以下は僅差で「Twitter」「LINE」「Instagram」の順に
調査は9月3~6日に、人材マッチングサービスのミエルカコネクト事業部が実施。企業のマーケティング担当者465人に聞いた。それによると、企業がマーケに活用しているSNSは1位「YouTube」(26.7%)、2位「Twitter」(25.6%)。「LINE」(23.4%)、「Instagram」(23.4%)、「Facebook」(21.7%)と続いた。「利用していない」は28.2%で、7割以上の企業が何らかのSNSをマーケティング活動に利用していることが判明した。(複数回答可)。
BtoB企業は「YouTube」が28.9%と最多。「BtoC(CtoC含む)」では「Twitter」が33.9%、「EC」では「Instagram」「YouTube」がともに35.7%だった。BtoBの「YouTube」には、ノウハウ系の動画が多数投稿されている。BtoCはユーザーとのコミュニケーションやバズが起きやすいため「Twitter」なのかも知れない。「EC」は商品画像などを投稿する「Instagram」や商品の使い方を投稿する「YouTube」が多く利用されていた。(複数回答可)。
「最も効果が高い」と感じるSNS1位は「YouTube」
マーケ施策に活用しているSNSの中で、「最も効果が高い」と感じるSNSは「YouTube」の16.7%、「Twitter」が15.9%と続いたが、BtoBでは「YouTube」が20.7%、「BtoC(CtoC含む)」では「Twitter」が22.3%、「EC」では「LINE」「Twitter」がそれぞれ18.2%だった。
また「情報・通信」「製造業・メーカー」では「YouTube」が各33.3%、25.9%で、「飲食・小売り」「不動産・金融」では「LINE」が各27.3%、29.2%となっていた。「YouTube」は業種業態を問わず幅広く効果を発揮しており、「LINE」は消費者向けの商品やサービスを展開している企業で効果を実感している割合が高いようだ。
広告出稿を含むSNSの運用体制は「一部を含めた外部委託」が61%に
広告出稿を含むSNSの運用体制は、「すべて外部に委託している(企業やフリーランスなど)」が19.2%、「一部は社内で運用している(外部委託と社内のハイブリッド)」が42.7%で、合計すると61.9%が運用の全部または一部を外部へ委託していることが分かった。
「EC」では84.8%が運用の全部または一部を外部へ委託。業種で見ると「不動産・金融」では75.0%が外部委託しており、他の業種に比べてやや高い傾向がみられた。一方で「飲食・小売り」は48.5%、「サービス関連」も39.4%と、委託割合が比較的低かった。
自身が担当している商品やサービスで「SNS人材」は足りているのか。64.9%が「足りていない」、35.1%が「十分足りている」という回答だった。「BtoC(CtoC含む)」では72.8%が「足りていない」。業種別では「サービス関連」では75.8%で人材不足を感じていた。
「製造業・メーカー」「不動産・金融」では「リファラル採用」を積極的に活用
人材の獲得方法として最も高かったのは「既存社員の抜擢・異動」で37.7%。次いで「人材紹介」が27.2%、「求人広告」が25.9%。特に「BtoC(CtoC含む)」では50.5%が「既存社員の抜擢・異動」。一方で「フリーランス・副業人材の登用」も26.2%と、さまざまな方法でSNS人材の獲得を行っていることが分かる。
業種別では「飲食・小売り」で「既存社員の抜擢・異動」が48.5%と他に比べて割合が高かった。「製造業・メーカー」「不動産・金融」では「リファラル採用」も積極的に活用されており、それぞれ34.5%、33.3%となっていた。
調査結果を受けて同社は、SNSは参入する企業も増加傾向にあり、今後は競争が激化する可能性もある。とはいえ、人材不足に悩みを抱えている企業も多い。将来を見据え、人材採用や育成、あるいは外部リソースの活用、さらには同社がすすめる「フリーランス活用」など、さまざまな「選択肢」を用意しておくのが得策だとしている。
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