(株)インターカラーは29日、同社が提供する紙媒体成果報酬型広告システム「インターペーパー」を利用する約600社のデータに基づき、『2021年の通販・お取り寄せランキング』を発表した。年間総合ランキングの1位は「喜多方ラーメン」。食品以外で唯一上位にランクインした「終活保険」は、コロナ前の2019年比で問合せ件数が約2.1倍になっていた。
※インターペーパーユーザーの「2021年通販・お取り寄せランキング」
年間ランキング1位は「喜多方ラーメン」
インターペーパーは、問い合わせ電話件数によって広告費を支払う成果報酬型の広告出稿を、新聞や雑誌などの紙媒体広告で行うサービスだ。通販事業者など約600社の広告主と、350社を超える紙広告媒体が利用している。調査は、広告への全問い合わせ件数に占める、対象商品への問い合わせ件数の割合をポイント化し、ランキングを作成した。
それによると、「年間総合ランキング」の1位は「喜多方ラーメン」(福島・河京)で、問合せ件数は20年に比べ約2.6倍となり、5位から「躍進」した。2位の「野菜くだものチップス」(広島・徳永製菓)と比べても、問合せ件数は1.75倍以上と人気を集め、本格的な味が家庭で楽しめるお取り寄せグルメとして多くのファンを生んだ。
トップ10には「柑橘類」と「りんご」の6商品がランクイン
トップ10には「柑橘類」と「りんご」の6商品がランクインした。人気が高い理由としては、箱買いし、切れたら買い足すといった消費行動が多い商品ということが考えられる。コロナ禍で通販利用が拡大する中、家で食べられる美味しい果物の需要が高まっていることが分かる。
また、6位の「終活保険」(東京・健康年齢少額短期保険)は、10位以内に唯一、食品以外でランクイン。紙媒体広告の通販を利用する年配層を中心に、コロナ禍で健康や病気について考えることが増えたこと、また「PCR検査」が特典でついていたことなどが人気の理由として考えられ、コロナ前の19年と比較すると、問合せ件数は約2.1倍増となった。
商品種別ランキングの『果物』では、トップ10全てを、柑橘類とりんごが占めました。20年は、白桃(1位)やさくらんぼ(3位)が入っていたが、21年4月の遅霜の影響で桃・さくらんぼの収穫量が落ち込み、トップ10の顔ぶれに変化が出た。柑橘類は、20年に引き続き根強い人気だが、デコポン・せとかなど、より高価で珍しい商品に人気が集まる傾向がみられた。
コロナ禍でのお取り寄せ需要が増加、旬な果物や食品も人気に
『加工食品』については、1位の「喜多方ラーメン」と、2位の「野菜くだものチップス」が、3位になった「お茶と干し芋のセット」(静岡・静岡茶療園市場)の2.5倍以上の差をつけて人気を集めた。トップ10にはさまざまな地域やご当地色のある商品が並んだ。
「喜多方ラーメン」は、他のラーメンに比べ実店舗が少なく、以前からお取り寄せ需要が高かったことに加え、コロナ禍の影響で需要が高まったことが追い風となったと考えられる。「野菜くだものチップス」は、地元では根強い人気とブランド力がある商品だが、インターペーパーの広告を見ているシニア層のヘルシー志向にマッチした結果となった。
「月別」ランキング」では、5月に「新茶」、7月に「そうめん」など、各月の旬の果物、食品が1位に。柑橘類の旬は、保存技術の向上で長期になる傾向があるが、各品種とも最も旬の時期に月別1位を獲得する傾向が見られた。2月、3月の1位、果物ランキングでも1位になった「せとか」(愛媛・乃万青果)は問い合わせ数が急増。22年も注目の商品だという。
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