(株)ストリームが8日発表した2023年1月期第一四半期(22年2月~4月)連結決算は、売上高が前年同期比9.0%増の82億1100万円、営業利益が同55.7%減の1億5900万円、純利益は同60.5%減の1億1900万円となった。
広告費の増加・外部サイトの手数料増加・商品値下げなどで減収に
主力のインターネット通販事業は、売上高が前年同期比10.9%増の79億3900万円、営業利益は同36.4%減の2億8900万円。売上高は当初計画を上回ったが、利益面では、インターネット(主に検索連動型)などの広告宣伝費や外部サイトの売上高増加に伴う支払手数料の増加、競合他社との価格競争に伴う粗利益の低下により、前年同期比で増収減益となった。
国内の家電小売業界は、スマートフォン、冷蔵庫、洗濯機や調理家電などが堅調に推移したものの、テレビやパソコンなどが低調だったことなどで、総じて伸び悩む展開となった。出店する「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazonマーケットプレイス」などの外部サイトの売上高は、ポイントなどの効果的な販促施策の展開により、ヘアドライヤーなどの理美容家電、調理家電、洗濯機、クリーナーなどを中心に好調に推移した。
大型家具の配送設置サービスや家電レンタル「レントコ」が好調
WEB接客ツールのチャット機能を導入している「ecカレント」オリジナルサイト、「楽天市場」及び「Yahoo!ショッピング」の外部サイトでの大型家電の配送設置サービスは、洗濯機と冷蔵庫を中心に、売上高は引き続き好調に推移している。
4月から、運営している家電レンタルサイト「レントコ」で、冷蔵庫や洗濯機などの家電を長期間(半年以上)レンタルできる月額定額レンタルサービスを開始した。前年同期比では家電が19.6%増、パソコンが18.7%増、周辺機器・デジタルカメラが6.4%減となった。
(株)エックスワンによるビューティー&ヘルスケア事業は、売上高が前年同期比16.4%減の1億7800万円、営業損失は4300万円(前年同期は3200万円の営業損失)となった。売上高に関しては、会員向けビジネスは概ね計画通り推移したが、卸販売ではコロナ禍の影響により依然として店舗販売は厳しい状況が続いており、全体として前年同期を下回った。利益面では、売上高の減少に伴い各段階利益が減少し、前年同期を下回る結果となった。
会員ビジネスの売上高は堅調
会員ビジネスでは、WEB会議アプリケーションによる動画(ライブ含む)配信を活用したオンラインセミナー、インスタライブを開催するなど、SNSの活用を引き続き展開し、会員とのきめ細やかなコミュニケーションを行ったこともあり、売上高は堅調に推移した。
4月に、エックスワンの直営店舗「エックスリュークス横浜」を、「三井ショッピングパーク ららぽーと横浜」に出店。「青山」「銀座」に続く3つめの直営店舗となった。肌の悩みなどについて個別に相談を受けるカウンセリングコーナー(オンライン相談)をはじめ、電子棚札や動画説明ツールを採用し、壁面に動画を映すためプロジェクターも設置している。
各種販売支援事業と3PL事業の「その他事業」は、売上高が前年同期比37.5%減の1億1200万円、営業利益は同69.3%減の700万円となった。各種販売支援事業は、国内免税店の販売支援店舗が減少しているため、 売上高は低調に推移した。3PL事業では、パソコンや家電以外に自転車などの案件により、堅調に推移している。
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