2022.11.01 コラム
EFOの最適化でCVRアップ!事例、おすすめツールのまとめ
EFOとはユーザーが入力フォームの途中で離脱する現象を解決するために、フォームの最適化を図ることをいいます。ユーザーが離脱する理由、EFOツールを導入し成功した企業の事例、おすすめツールなどをまとめました。参考にしてCVRアップを目指しましょう。(2022年6月初出/2022年11月改稿)
EFOとは?
EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、ユーザーが会員登録や資料請求フォームなどでストレスを感じモチベーションが下がらないように、入力完了率を高めるために最適化することをいいます。
EFOの重要性
商品やサービスを購入する顧客は、入力項目が多い場合や個人情報を入力することに抵抗感がある場合があります。
顧客が申し込みや購入を諦めてしまうと売上アップにつながらないだけでなく、興味を持ってくれた大切な顧客を逃すことになります。
デンマークの調査機関「Baymard Institute」の調査では、ECサイトを訪れた顧客がカートから入力フォームまでに「購入を放棄」するケースは全体の約7割だということが明らかになりました。
このように入力フォームを最適化することはコンバージョンへと繋げる非常に重要なポイントとなってきます。
離脱する理由
顧客が入力フォームの煩雑さや使いづらさから離脱してしまう現象には、一般的にいくつか理由があります。どの部分がそう思わせるのかを把握し、改善に向けた対策を打ち出しましょう。
- ▲項目が多く使いにくい
- ▲デザイン
- ▲複数ページに分かれている
▲項目が多く使いにくい
一番の離脱原因といえるのが入力項目の多さです。ボタンを押し間違えることでリセットされてしまったり、個人情報の入力が多いと財布から免許証を出したりと、項目数が多いこはユーザーがめんどくさくなり離れてしまう可能性を引き起こしてしまいます。
また、文字が小さい、半角英数字とひらがなを交互に入力しないといけない、スマホで操作する場合ボタンやプルダウン項目が小さく誤った場所をタップしてしまうなど、ユーザーがストレスを感じ使いづらいと思ってしまうポイントもあるので、実際に利用する立場になって項目数や全体的な使用感をチェックしてみましょう。
▲デザイン
ユーザーが使いづらさを感じる一つの原因にデザインも挙げられます。
各項目の行間が狭く入力しづらい、入力ミスやエラーがあった場合多くの項目を再度入力しなければならない、入力エラーがどこにあるのかも分かりくいなど、どのようにデザインするかはとても重要な問題となります。
▲複数ページに分かれている
入力フォームのページには、他ページに移動してしまうバナーやリンクを置かないようにしましょう。
リンクやバナーが多い、通信の切断やページの再読み込みで一から入力し直さなければいけないなども、離脱率が上がる原因となります。
EFOのポイント
- ◎余計なものは外しシンプルに
- ◎入力ストレスを軽減させる
- ◎利便性、モチベーションをあげる
◎余計なものは外しシンプルに
離脱率を下げるためにまず試したいのが、シンプル・簡素化することです。
商品やサービスによって必須項目があるので、その部分のみを最小限に絞り、気が散るようなものは外して極力シンプルにしましょう。
例えば「不要なリンクは外しロゴのリンクも含め必要なものだけ残す」、「リセットされてしまうようなクリアボタンなどを外して誤操作がないようにする」、「離脱率が増える確認ページを省略する」などを試してみましょう。
◎入力ストレスを軽減させる
ストレスがかからないフォームの改善例を2つまとめました。
- ・入力しやすいデザイン
- ・スクロールを減らす
①入力しやすいデザイン
必須なものは必須と書き、アンケートなどの任意項目と分けて一目でわかるようにしましょう。色分けするとより視覚的に伝わりやすくなります。
また項目の幅も大きくし、コンバージョンボタンを目立つように工夫したり、メールアドレスの入力も2回ではなく1回に減らすなども効果的です。
②スクロールを減らす
入力項目の多いフォームは1ページ内に収まらず、何度もスクロールしなければならないので手間がかかります。それにスクロール数が多いことで、自分がどこまで入力したのか見失うこともありストレスを与えかねません。
少ない項目、少ないページ数内で入力できるように改善してみましょう。
◎利便性、モチベーションをあげる
無料登録で有料記事が読めるというメリットを伝えて登録を促すことはモチベーションをあげる一つの手法です。ユーザーがフォームを訪れたタイミングでモチベーションを高めることで、CVRの向上に高い効果を発揮します。
例えば「4月末までのお申込みで3,000ポイントプレゼント」や、「月額1,000円のプランが今なら2ヵ月間無料」といった、入力することで得られるメリットを伝えるとユーザーのモチベーションアップにつながります。
その他には短い時間で完了することを伝えるのも効果的です。「1分で完了」など入力ボリュームの目安を伝えるとモチベーションが維持できます。
EFOの成功事例
施策を考える上で、他の企業がどのようなツールを導入し成功したのか把握することが重要です。3つの事例を挙げます。
①【ロート製薬】初回的率20倍
成果 | コンサルタントによるEFO実践などにより初回定期率20倍 |
---|---|
導入ツール | ー(株式会社ダイレクトマーケティングゼロによるコンサルティング) |
導入社 | ロート製薬株式会社 |
商材 | 糀肌(こうじはだ) |
②【フロムココロ】CVRが1.5倍!
成果 | チャット型フォームでCVRが1.5倍!アップセル率5%向上 |
---|---|
導入ツール | 「BOTCHAN Payment」 |
導入社 | 株式会社フロムココロ |
商材 | daily1(デイリーワン) |
③【ALOBABY】CVR改善/離脱改善
成果 | チャット型フォームにより短期間でCVR改善/離脱改善 |
---|---|
導入ツール | 「SMART DIALOG(ECカート「EC Force」内機能)」 |
導入社 | 株式会社N&O Life(現:株式会社SOLIA) |
商材 | ALOBABY(アロベビー) |
EFOのおすすめツール
①BOTCHAN PAYMENT
「BOTCHAN PAYMENT」はチャット型のUIで、一問一答形式でコミュニケーションするEFOツールです。
縦長な入力フォームやページ遷移などによるストレスを軽減し、CVRを最大化することが可能です。項目ごとに離脱率も分析してくれるので効率的に改善策を打ち出せます。コスパが良いのも強みの一つです。
②EFOcats
「EFOcats」は既存のフォームにタグを入れて頂くだけで、1画面1質問のフォームにUIを変換するツールです。導入事例ではECサイトのカゴ落ち最大123%改善という効果も出ています。
③KARTE
「KARTE(カルテ)」はサイト訪問者の状況を細かく解析し、解決策などを表示することで離脱を防いでくれるツールです。
プッシュ通知、チャットなどのアクションを細かく設定してユーザーに寄り添ってくれます。
④Form Assist
「Form Assist(フォームアシスト)」は国内トップクラスのEFOツールです。10年以上の実績があり、あらゆる事例から改善策を見出してくれます。
申し込み、専用タグの送付(検収作業)、動作確認、タグ貼り付けの4つ流れだけでスタートできるので、企業の負担を最小限に抑えて簡単に運用できます。
⑤formy(フォーミー)
「Formy」は資料請求数の改善を目的としたEFOツールです。業務の効率化アップにつながり、使い勝手が良いことから初めてEFOツールを導入する企業におすすめです。
記入必須項目を選択するだけで簡単にエントリーフォームを作成し、データを自動で収集してくれるので分析もしやすいのがメリットです。
【まとめ】
EFOの最適化はCVRで高い効果を発揮してくれる最善策といえます。
入力フォームはユーザーが必ず通る道なので、本記事でまとめたポイントや実例などを参考にEFOを最適化し、CVRを伸ばすことで企業のステップアップを目指しましょう。
EFOに関連する資料
当サイト「通販通信ECMO」では、EFOに関する資料を多数掲載しています。ぜひご確認ください。
EFOに関連する記事
まずは情報収集から始めたいという方向けにEFOに関する記事をまとめています。以下のリンクからご確認ください。
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