2022.07.03 コラム
Googleデータポータルでできることや利用方法・注意点を解説
マーケティング分析に必要なデータを可視化するためのツールに「Googleデータポータル」があります。Googleが提供するBIツールで、誰でも利用することができるツールです。本記事ではGoogleデータポータルの機能やメリットについて解説します。
Googleデータポータルとは
Googleが提供している「データポータル」は、Googleサービスをはじめとするデータソースから独自のレポートを作成したり、ダッシュボードとして一目でデータ状況を把握したりすることができる無料BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールです。
データを簡単に数値表やグラフにまとめることができ、レポートのテンプレートも豊富にあるため、BIツールを使用したことがない人にも使いやすいツールといえます。
マーケティング戦略に活用することができるだけでなく、経理や試算シミュレーションにも役立てることができるため、多くの企業や事業で利用されています。
Googleデータポータルでできること2つ
Googleデータポータルの主な機能は下記の通りです。それぞれの機能について解説していきます。
◇データ管理・連携・統合
企業が保有している複数のデータの一元管理が可能です。データはさまざまな場所で管理されていると、データを分析する場面で各データを一つにまとめるという作業が発生し、効率的に業務を進められません。
Googleデータポータルでは、GoogleアナリティクスやGoogle広告、GoogleスプレッドシートなどのGoogleが提供するサービスと連携させることで簡単にデータをまとめることが可能です。一度データ連携すれば、自動でデータを取得しつづけるため、手動で操作することなく最新のデータを取得できます。
また、連携のハードルは高くなりますが、SNSや他社のマーケティングツールとの連携も可能です。
◇データの可視化
Googleデータポータルでは複雑なデータを分かりやすく可視化できます。整理されていないデータでは瞬時に状況を把握することは難しいですが、グラフや表にまとめることで視覚的に状況を理解することができるでしょう。
Googleデータポータルで利用できるグラフは棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどがあります。また数値表も色付けやピポットテーブルなどの機能が利用できるため、用途やデータ種別によってさまざまな形で可視化することが可能です。
◇レポート作成・共有
Googleデータポータルのレポート作成機能も有効に活用することができます。可視化したデータをレポートに出力することで複数のスタッフに共有することができ、ミーティングや意思決定に役立てることが可能です。
またデータポータルで作成したレポートはGoogleドライブ内に保存することができます。Googleドライブに保存しておくことで、いつでも共有が可能となります。
Googleデータポータルのメリット
次にGoogleデータポータルのメリットについて解説します。
◎無料で利用できる
Googleデータポータルのメリットとして、まずは無料で利用できるという点があげられるでしょう。機能性の高いツールの多くは有料ツールとなりますが、Googleアカウントを持っている人であれば簡単に利用できるため、BIツールを使ったことがなくても気軽に始めることができます。
◎レポートのテンプレートが豊富
レポートのテンプレートの種類が豊富という点もメリットの一つです。デザインの知識や技術が無くても、利用シーンに合わせたテイストでクオリティの高い資料を作成することができます。
◎簡単にデータ連携が可能
Googleのサービスを中心に簡単にデータ連携が可能です。Googleアカウントで利用しているサービスのデータであれば、同じアカウントでログインした状態でデータを連携したいサービスを選択するだけでデータの反映が可能です。
◎レポート作成の工数を削減できる
Googleデータポータルでは一度連携したアカウントのデータは、自動でデータを取得してくれるようになります。そのため最初に設定するだけでデータポータル以外でデータを出力することなく、常に最新のレポートを確認することが可能です。
Googleデータポータルのデメリット
Googleデータポータルは有効性の高いツールですが、以下のようなデメリットも考えられるため、事前に把握しておきましょう。
▲Googleアナリティクスなど知識必要
Googleデータポータルは設定さえできれば業務を大幅に効率化できますが、必要な指標を抽出するためには専門用語やデータに関する知識がなければ設定が難しいです。
そのため普段からGoogleアナリティクスなどのツールを使用していない人は、まずは最低限のデータに関する知識を身に付ける必要があるでしょう。
▲デザインの細かいカスタマイズは不可
Googleデータポータルには豊富なテンプレートが搭載されているため、全体的なデザインをカスタマイズすることができますが、フォントやグラフのカスタマイズの幅は広くありません。
細かなカスタマイズがしたいという人には不向きと言えますが、データポータルの本質は膨大なデータを簡単に可視化することにありますので、デザイン性を重視する人は他のツールとの使い分けが必要となります。
Googleデータポータルの使い方
Googleデータポータルを使うまでの手順を簡単に説明していきます。大まかな手順は以下の通りです。
(1)Googleアカウントを作成する
(2)Googleデータポータルに登録する
(3)「新規作成」を選択する
(4)データを接続する
(5)必要なデータをカスタマイズしていく
(6)データの共有をする
(1)Googleアカウントを作成する
Googleデータポータルを利用するためにはGoogleアカウントの発行が必要です。Googleアカウントを持っていない、またデータポータル用にアカウントは必要な人は、まずはGoogleアカウントを作成してください。
(2)Googleデータポータルに登録する
次にGoogleデータポータルへの登録を進めていきます。Googleにログインした状態でデータポータルにアクセスすると、右上に「無料で利用する」といった青いボタンがあります。
ボタンをクリックすると利用規約が出てきますので、「同意」を選択して設定に進みます。
(3)「新規作成」を選択する
Googleデータポータルの管理画面にログインしたら「作成」というメニューがありますので、クリックして新規レポートを作成していきます。
(4)データを接続する
「作成」をクリックすると、接続するデータソースを選択する画面が開きます。例えばGoogleアナリティクスのデータを接続する場合、「Googleアナリティクス」を選択し、次に該当するアカウントを選択します。
(5)必要なデータをカスタマイズしていく
データソースに接続が完了したら、必要なデータや指標を選択してレポートを作成していきます。グラフや表に必要な指標を右側のメニューから選んだり、期間をしたりして目的に沿ったレポートを作成していきましょう。
「レイアウト」というタブでは、テンプレートや文字の大きさを変更できるため、好みのレイアウトに編集することも可能です。
(6)データの共有をする
作成したデータレポートはURLで共有することや、特定のユーザーだけに閲覧権限を付与することができます。またPDFへの出力や印刷もそのまま可能ですので用途に応じてレポートを共有しましょう。
Googleデータポータル利用時の注意点
最後にGoogleデータポータル利用時の注意点について解説していきます。
■設定できるグラフ数に上限がある
Googleデータポータルでは1ページ内に設定できるグラフ数に上限があります。上限は現在50個となっており、多くのグラフを使用したい場合は別ページに分ける必要があるため注意が必要です。
■大量のデータ処理に時間かかることも
複数のデータを接続した際に、データ量が多すぎると処理に時間がかかってしまうことがあります。データ量が多いレポートをスムーズにデータ共有をしたい場合などは、不要なデータが混ざっていないか確認をするなど、最小限のデータに抑える必要があります。
■可視化したいデータを明確にしておく
データポータルはさまざまな機能を活用することができますが、先に可視化したいデータを明確にして完成形をイメージしておくことが大切です。目的が明確でないまま作成を進めてしまうと、上手くレポートに落とし込むことができなくなってしまうため注意しましょう。
Googleデータポータルは無料のBIツール
Googleデータポータルは誰でも無料でクオリティの高いデータレポートを作成することができます。共有もしやすいため業務効率化に大きく貢献するでしょう。
利便性の高いレポートを作成するにはデータに関する知識も必要となりますが、一度設定すると継続的にデータを更新していくことができます。まずはデータポータルの機能を少しずつ試してみて、データの可視化に近づけていけるとよいでしょう。
データポータルに関連する資料
当サイト「通販通信ECMO」では、データポータルに関する資料を多数掲載しています。ぜひご確認ください。
データポータルに関連する記事
まずは情報収集から始めたいという方向けにデータポータルに関する記事をまとめています。以下のリンクからご確認ください。
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