2022.07.31 コラム
リスティング広告の費用相場・費用対効果を高めるポイントを解説
リスティング広告の費用相場は、広告を出稿する商品やサービスによって異なります。リスティング広告の費用対効果を高めるには、今回ご紹介する5つのポイントを押さえると良いでしょう。リスティング広告を使ってビジネスを成功させたい場合は必見です。
リスティング広告費用の種類
リスティング広告費用の種類は、大きく次の2つに分けられます。
・クリック課金制
・オークション制
では、それぞれについて解説します。
◆クリック課金制
クリック課金制のリスティング広告は、その名のとおり1クリックごとに費用が発生します。そのため、検索結果への表示のみでは課金されません。クリックという成果が発生した場合のみ費用が発生するため、余計なコストが発生しづらいことが魅力です。
クリック単価は、広告を出稿する商品やサービス、ジャンルなどによって異なります。費用相場が高いほど、クリック単価も高くなります。
クリック課金制のリスティング広告の費用は、次の式で算出できます。
広告費=クリック単価×クリックされた回数
クリック単価は、「Google広告」内の「Googleキーワードプランナー」などで確認可能です。
◆オークション制
オークション制のリスティング広告では、クリック単価がオークション形式で決められます。つまり、設定したクリック単価が競合より高ければ掲載順位が上昇し、反対に競合より低ければ掲載順位は低くなります。競合が強くなればなるほど、掲載順位上位獲得のためのクリック単価も上昇するため、より大きな広告予算が必要です。
リスティング広告の費用相場
リスティング広告の費用はキーワードによって異なります。1クリックごとに数十円のものから数千円のものまでさまざまです。
広告代理店を利用する場合は、各社が最低出稿金額を設定している場合があります。ただし、Googleリスティングなどは最低出稿金額を明示しているわけではなく、予算に応じて出稿額を決めるのが一般
的です。
的です。
広告代理店の手数料相場
広告代理店にリスティング広告運用を依頼することで、業務にかかるコストの削減や広告のコストパフォーマンスの向上が期待できますが、手数料が追加で発生します。広告代理店にリスティング広告運用を依頼する際に発生する手数料には、次の3形態があります。
・手数料率型
・定額型
・成果報酬型
手数料率型とは、広告費に応じた割合で手数料が発生する形態のことです。広告代理店の多くは、この手数料率型を採用しています。手数料の相場は運用費用の20%程度で、この場合仮に月当たりの広告費用を100万円とすると、20万円の手数料を広告代理店に支払うことになります。
手数料利率型のメリットは、広告費に対してのみ手数料が発生するため、余計なコストが発生しにくいことです。その一方で、代理店側が売上を増やすために、過剰に広告費の増加を提案してくる可能性があるというデメリットがあります。
定額型とは、広告費の金額に関係なく一定額の手数料が発生する形態のことです。定額型のメリットは、どれだけ大きな成果が発生しても手数料が増額されない点です。その一方で、万が一全く成果が出なかったとしても一定額の手数料を負担しなければならないという欠点があります。
成果報酬型とは、成果に応じて手数料が発生する形態のことです。ここでいう成果とは、クリックではなくコンバージョンのことを指します。
成果報酬型のメリットは、成果が発生しなければ一切手数料が発生しない点です。そのため、余計なコストが発生しません。成果報酬型のデメリットは、成果を生み出せる広告代理店は人気が高く、費用が高額になる傾向がある点です。
リスティング広告費用の予算の決め方
リスティング広告費用の予算の決め方は、次の2通りです。
・成果目標から逆算して決める
・クリック単価の相場から決める
では、それぞれについて解説します。
▽成果目標から逆算して決める
成果目標から逆算して決める方法では、「CPA」を目安とします。CPAとは、コンバージョンを1件獲得するのにかかった費用のことです。CPAは、次の式で算出できます。
CPA=費用÷コンバージョン数
例えば、広告費100万円に対してコンバージョン数が10件だった場合、CPAは10万円となります。
そしてリスティング広告の予算を決める場合は、目標CPAに目標コンバージョン数を掛けて算出します。例えば、目標CPAが5万円で目標コンバージョン数が10件の場合、予算は50万円です。
▽クリック単価の相場から決める
リスティング広告にかける費用の予算は、クリック単価の相場から決めることも可能です。
クリック単価の相場は、Googleであればキーワードプランナーなどを使って、「広告を出稿したいキーワード」と「上限クリック単価」から調べられます。そして、そこで表示されたクリック単価に目標クリック数を掛けることで、予算の算出ができます。
リスティング広告の費用対効果を高める5つのポイント
リスティング広告の費用対効果を高めるポイントは、次の5つです。
・予算を多めに用意する
・リスティング広告用のLPを用意する
・広告の配信対象を限定する
・広告文やサイトリンクオプションなどを設定する
・継続的にPDCAを繰り返す
では、それぞれについて解説します。
1.予算を多めに用意する
リスティング広告を運用する場合、予算はなるべく多めに用意しましょう。なぜなら、リスティング広告は広告予算が多いほど良い成果が得られやすいためです。特に目標CPAが高額になる場合、多くの予算をかけることでコンバージョン数の増加が期待できます。
2.リスティング広告用のLPを用意する
LP(ランディングページ)とは、検索結果や広告などを経由してユーザーが最初にアクセスするページのことです。リスティング広告を運用する際は、基本的にLPを用意すると良いでしょう。
なぜなら通常のHPなどでは、さまざまな情報が混在しているため、ユーザーがピンポイントで求めている情報に辿り着けない可能性があるためです。逆に言えば、LPを用意することで、商材の魅力を効率的にユーザーに伝えられるようになります。
3.広告の配信対象を限定する
リスティング広告は、配信対象を限定することで費用対効果の向上が期待できます。なぜなら配信対象を限定することで、コンバージョンにつながりにくいユーザーのクリック数が少なくなり、広告費用を削減できるためです。
例えば商圏が限られている商材の場合、リスティング広告表示の対象エリアを絞ることで、クリック数に対するコンバージョン率は向上するでしょう。
ただし配信対象を限定するためには、見込み客の特徴やニーズを押さえる必要があります。例えば、30代男性をメインターゲットとした商材が20代女性の目に触れても、コンバージョンに至る可能性は低いでしょう。
30代男性をメインターゲットとしているのであれば、30代男性にアプローチできるように広告を打ち出さなければなりません。
4.広告文やサイトリンクオプションなどを設定する
リスティング広告を出稿する際は、広告文やサイトリンクオプション、構造化スニペットなどを設定できます。これらは、基本的に全て設定しましょう。
なぜなら、リスティング広告が検索結果上に表示された際の画面占有率が上がるうえ、ユーザーにしっかりと情報が伝わりやすくなるためです。
5.継続的にPDCAを繰り返す
「PDCA」とは「P=Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(確認)」「Action(改善)」のそれぞれの頭文字を取ったものです。PDCAを繰り返しおこなうことで、業務やサービスなどの質が向上していきます。そしてそれは、リスティング広告においても同様です。
例えば、クリック数が多いにも関わらずコンバージョン数が増えない場合は、LPの質が悪かったり、ターゲットの設定を間違えていたりなどの原因が考えられます。このようなマイナス要因を継続的に一つ一つ改善していくことで、費用対効果は向上します。
まとめ
リスティング広告は予算設定の自由が利くため、上手くいけば効率良く成果を得られます。
今回ご紹介したポイントを参考にすれば、リスティング広告運用の成功率はきっと高まるでしょう。ある程度の予算を確保できるのであれば、リスティング広告運用を検討してはいかがでしょうか。
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