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通販通信ECMOニュース・記事コラムリワード広告とは?メリットやデメリット、おすすめのサービスを紹介

2022.10.02 コラム

リワード広告とは?メリットやデメリット、おすすめのサービスを紹介

 リワード広告とは、ユーザーが一定の条件を満たすことで、ユーザーに対して報酬が支払われるタイプの広告です。リワード広告には、最後まで視聴されやすかったり、アプリのダウンロード数が増加したりというメリットがあります。

リワード広告とは?特徴を解説

 リワード広告とは、ユーザーが動画の視聴やアプリのダウンロードなどを完了することで、ユーザーに対し報酬が支払われるタイプの広告です。リワード広告は、ユーザーの意志とは関係なく表示される「プッシュ型広告」ではなく、広告を表示するタイミングをユーザー側が決める「プル型」広告です。そのため、広告特有の煩わしさを解消できています。

 リワード広告は、ゲームアプリに多く見られます。なぜなら、成果報酬の発生タイミングを設定しやすく、相性が良いためです。ただしゲームアプリを提供するAppleやGoogleは、過度なアプリのダウンロードによるランキングの歪みや誇大広告などを防ぐため、リワード広告を制限や禁止する動きも見せています。

リワード広告で報酬を付与する仕組み

 リワード広告は、ユーザーが一定の条件をクリアすることで報酬が支払われるのですが、直接広告主がユーザーに支払うわけではありません。

 正確には、まず広告主がアドネットワーク(さまざまなアプリに広告を配信するサービスのこと)に登録します。次にユーザーが広告を見て、一定の条件をクリアすると、アプリやWebサイト運営者がユーザーに報酬を支払います。そしてその報酬、つまり広告費を広告主がアドネットワークに支払い、アドネットワークがその広告費をアプリやWebサイト運営者に支払うという仕組みです。

リワード広告とその他の広告との違い

 リワード広告と似ているものとして、「アフィリエイト広告」と「ブースト広告」があります。しかしこれらは、厳密にはことなるものです。では、それぞれの違いを見ていきましょう。

【※アフィリエイト広告との違い】

 アフィリエイト広告とは、「ASP」という仲介業者を介してブロガーやアフィリエイターなどに商品やサービスを紹介してもらい、コンバージョンが発生するごとに報酬を支払う仕組みの広告のことです。報酬が支払われるのは、あくまでブロガーやアフィリエイターに対してのみであり、ユーザーには報酬が支払われません。それに対しリワード広告の場合は、制約条件を満たしたユーザーに対しても報酬が支払われます。

【※ブースト広告との違い】

 ブースト広告とは、短期間で出稿するリワード広告のことで、つまりリワード広告の中に含まれます。ブースト広告の特徴は、短期間で集中して広告を出稿することで、話題になりやすくなることです。その一方でブースト広告は、アプリのランキングの不正操作につながりかねない側面もあるため、禁止する流れもあります。

リワード広告のメリットと効果

 リワード広告のメリットと効果の一例は、以下のとおりです。

◎最後まで視聴されやすい
◎アプリの認知度・インストール数が上昇する

 では、それぞれについて解説します。

◎最後まで視聴されやすい

 リワード広告は、ユーザーに最後まで視聴されやすいです。なぜなら、リワード広告はユーザー側が再生するかどうかを自由に決められるので、スキップされる可能性が低いためです。また、動画視聴を完了することで報酬が支払われるケースがあることも、動画が最後まで視聴されやすいことの理由の1つです。

 広告が最後まで視聴されれば、ユーザーに対して広告内容を充分に伝えられます。したがって、CVRの向上もできます。そのため、今まで活用してきた広告のインプレッションに対するCVRが低かった場合は、リワード広告を試してみると良いでしょう。

◎認知度やインストール数が上昇する

 リワード広告では、先述のとおり動画をしっかり見てもらいやすいため、アプリの認知度が上がります。また報酬を貰える条件を、アプリのインストールやチュートリアルの完了などに設定することで、インストール数も上昇します。

 インストール数そのものが、アプリのランキングに関わっているわけではありません。しかしインストール数が増えれば、その分レビューで高評価を貰える機会も増えます。そのため、インストール数が増加によって間接的にランクが上昇する可能性があります。

リワード広告のデメリット

 リワード広告のデメリットの一例は、以下のとおりです。

▲動画制作コストがかかる
▲アプリの評価が下がりやすくなる

 では、それぞれについて解説します。

▲動画制作コストがかかる

 リワード広告で動画を使用する場合、そのコストがかかります。自社で作成する場合は人件費や時間がかかりますし、外注する場合は画像のみのバナー広告や、キャッチコピーのみのテキスト広告よりも高額な費用がかかります。そのため、リワード広告を活用する際は、費用対効果の検証もおこなった方が良いでしょう。

▲アプリの評価が下がりやすくなる

 リワード広告は、アプリのダウンロード数が上昇しやすくなる一方で、アプリの評価が下がりやすくなるというリスクもあります。なぜなら、リワード広告で得られる報酬のためだけに、それほどそのアプリを好きではないユーザーも集まってしまうためです。そうなると、簡単に低評価がつけられたり、アプリの使用率やアクティビティ率低下によってランキング順位が悪化してしまったりする可能性が出てきてしまいます。

リワード広告の効果を高める5ポイント


 リワード広告の効果を高めるためのポイントは、次の5つです。

①配置する位置を考える
②ユーザー体験を重視する
③効果あるリワードをテストして決める
④ユーザーをセグメント化する
⑤広告フィルターを使う

 では、それぞれについて解説します。

①配置する位置を考える

 リワード広告を配置する位置によって、効果が変わってきます。例えば効果を高めるための配置場所として、以下のポイントが挙げられます。

 ユーザーがアイテムをゲットしたタイミング:リワード広告を視聴することでアイテム獲得数が倍になるなどの報酬を用意する

 ユーザーがライフポイントやゲーム内コインを使い果たしたタイミング:リワード広告を視聴してもらいライフポイントやコインを付与する

 このように、ユーザーがより報酬を欲しがる場面でリワード広告を表示させるとより効果的です。

②ユーザー体験を重視する

 ユーザー体験を大切にすることで、ユーザーの満足度が上がります。それにより、アプリのダウンロード数が増えると同時に、高評価を貰いやすくなります。そうすることで、アプリのランキング順位上昇が期待できるでしょう。

③効果あるリワードをテストして決める

 ユーザーが求める報酬を用意することで、よりリワード広告を最後まで視聴してもらいやすくなります。そのためには、さまざまな報酬を用意し、どれが最も効果が高いかテストする必要があります。例えば、ユーザーがライフポイントを使い果たしたタイミングでリワード広告を表示する場合は、アイテムやコインよりもライフポイントの方が喜ばれるでしょう。

④ユーザーをセグメント化する

 ユーザーを行動に基づいて、複数のグループにセグメント化することも重要です。例えば、元々アプリの使用頻度が高いユーザーには、それほど高い報酬のリワード広告を用意しなくても充分です。その一方でアプリの利用頻度が低いユーザーには、高額な報酬のリワード広告を用意して、アプリの利用頻度を高めてもらうのが良いでしょう。

⑤広告フィルターを使う

 広告フィルターを使うことで、よりリワード広告の反応率を上げられます。例えばヘルスケア系のアプリのリワード広告を出稿したい場合は、健康に興味がある方や高齢の方にターゲットを絞ることで、より広告は視聴されやすくなり、滞在時間も延びるでしょう。

おすすめのリワード広告サービス3選

 世の中にはさまざまなリワード広告サービスがありますが、今回はそれらの中でも特におすすめのものを3つ紹介します。

▽GREE Ads Reward

 GREE Ads Rewardは、グリー株式会社が提供するリワード広告サービスです。GREE Ads Rewardには、2つのメリットがあります。

 1つめは、購買意欲の高いユーザーを獲得しやすいことです。なぜなら、GREE Ads RewardのメインターゲットはGREEの課金ユーザー層であり、もともとグリーに対してお金を落としやすいためです。

 2つめは、露出が国内最大級であることです。GREE Ads Rewardは、グリー内にも全面的に導線が設置されています。

▽Google AdMob

 Google AdMobは、Googleが提供するリワード広告サービスです。Google AdMobには、2つのメリットがあります。

 1つめは、より多くの収益を得られるネットワークの広告が、自動的に表示されるように設定されていることです。このことにより、CPM(インプレッション単価)が最も高くなるように最適化されます。

 2つめは、Googleのインサイト機能が使えることです。例えば、Google アナリティクスによってユーザーを分析し、どのように広告を利用しているか詳しく把握できます。

▽LINE広告ネットワーク

 LINE広告ネットワークは、LINEが提供するリワード広告サービスです。LINE広告ネットワークには、2つのメリットがあります。

 1つめは、「LINE広告」を通じて豊富なキャンペーンを配信できることです。LINE広告ネットワークは、ゲーム系のキャンペーンに限らず、EC系のキャンペーンなどにも対応しています。

 2つめは、広告フォーマットを最適化できることです。広告を出すアプリによっては、ただフルスクリーンで広告を流すだけではなく、そのアプリに最適なフォーマットに調整されます。

まとめ:リワード広告の利用を検討しよう

 リワード広告はその特性により、ユーザーの反応をより濃いものにできます。そのため、従来の広告でなかなかCVまでつなげられなかった場合は、リワード広告を活用することでその悩みが解決するかもしれません。ただし費用対効果の問題もあるため、ぜひ他の広告と比較検討してみてください。

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