(株)ナリス化粧品が11日発表した『コロナ禍による女性のメイクの使用実態調査』の結果によると、日常的に「ファンデーション」を使っている割合は半数以下になっていた。一方で、最も重要なメイクアイテムには「日焼け止め」と「ファンデーション」を挙げていた。
最も日常的に使用するのは「アイブロウ」
調査は2022年11月22日~12月26日。全国15歳~54歳の女性2198人に聞いた。コロナ禍の拡大前の19年11月と、約1年半後の21年10月にも、メイクアイテムの使用実態を調査しており、それらを比較することで3年間の変化についても確認し、明らかにした。
それによると、最も日常的に使用されているアイテムは「アイブロウ」(48.4%)。続いて「ファンデーション」(47.7%)、「アイシャドウ」(46.7%)だった。「アイブロウ」の使用者は19年調査で80.5%、21年調査で76.0%。「ファンデーション」は19年が88.5%、21年が78.7%で、いずれも最も多く使われているアイテムだったが、「アイブロウ」とともに大幅に減少していた。
メイクアイテムを「うまく使いこなせているか」という問いで、最もうまく使いこなせていたのは「日焼け止め」で31.3%。「まあまあうまく使いこなせている」を合わせると81.4%に上った。「アイブロウ」(16.5%)、「ファンデーショ ン」(17.8%)は、日常的によく使用されているにも関わらず、自信を持って使いこなせている女性が少ないことが分かった。
最重要アイテムの1位に「日焼け止め」と「ファンデーション」
使用アイテムの中で、最も重要なアイテム1品を選んでもらった。1位は同率で「日焼け止め」と「ファンデーション」で20.0%だった。「アイブロウ」が13.3%で続いたが、それ以外のアイテムはすべて10%未満。世代により、支持率に最も差があるアイテムは「ファンデーション」で、高齢層は使用率も重要アイテムとしての支持も「ファンデーション」だった。
日常的にメイクをしている1779人に、「コロナ前と比べてメイクをすることが楽しいか」を聞いたところ、「とても楽しい」は12.5%、「まあまあ楽しい」が30%で、合わせると42.5%が、この状況下でもメイクが楽しいと答えていた。「あまり楽しく感じない」「何も感じない」はともに約2割で、「全く楽しくない」「分からない」はともに1割弱だった。
メイクが楽しい女性は「アイライナー」「アイシャドウ」を選択
メイクが楽しいか否かと、最も重要なアイテムを掛け合わせてみると、楽しい女性は「アイライナー」「アイシャドウ」、楽しくない女性は「日焼け止め」「ファンデーション」を選んでいた。また、楽しい女性は「口紅」「チーク」など色物のポイントメーキャップ品や、「ハイライト」「ノーズシャドウ」など、より立体感を演出するメイクの技術の必要なアイテムを重要視していた。
日常的にファンデーションを使用している952人の使用頻度は、「毎日」が39.6%。使用する場面は、「おしゃれをして外出する時」が最多の64.1%となり、比較的、若年層が多かった。使用割合は高齢層のほうが高く、「人に会う・会わないに関わらずいつでも」も20.0%で、人のためのメイクでなく、自分のために使っている女性も一定数認められた。
最後に、ファンデーションを日常的に使用している人に、使用する心理としてあてはまるものを選んでもらった。使用しながらも、「ファンデーションをあまり使用したくない」(17.9%)と「全く使用したくない」(2.4%)を合わせると、20.3%が使用には積極的でないことが分かった。今回の調査で同社は、「ファンデーション離れが進んでいる一方で、人に見られていなくてもファンデーションを使用する層も根強く存在することが明らかになった」としている。
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