「3週間で体重－15㎏！？飲む脂肪吸引」の宣伝も

対象商品は、機能性表示食品のサプリメント「スリムサポ（SlimSapo）」。同商品は機能性関与成分としてりんご由来プロシアニジンを配合。「りんご由来プロシアニジンには肥満気味な方の体重、体脂肪、内臓脂肪、ウエストサイズの減少をサポートすることにより、高めのBMIを減らす機能が報告されています」と表示できる。

しかし、同社では今年3月10日や7月11日～10月25日などの期間に、自社ウェブサイトや広告事業者のウェブサイトで、国が認定した旨や行き過ぎた痩身効果、届出以外の効果を表示していた。

痩身については「3週間で体重－15㎏！？飲む脂肪吸引」「1日たった1回で夢の40㎏台になれた」と、実際の試験結果を大幅に超える効果を標ぼう。

さらに、届出表示にはない「コレステロールの低下作用」「抗アレルギー」「デンタルケア（オーラルケア）」「アンチエイジング」などの効果があると思わせる表示も見られた。これらに加え、「美白効果」も標ぼうし、「メラニン値が減少！」などと記載していた。

 記者発表する消費者庁の担当官

消費者庁、機能性表示食品について注意を呼びかけ

機能性表示食品制度は、事業者が消費者庁へ届け出て、公表されるという仕組み。それにもかかわらず、同社の広告では「国が痩せると認めたサプリ」「消費者庁が認定した機能性表示食品です」と記載し、あたかも国の認定商品であるかのような印象を与えていた。

同社は表示の裏付け資料を提出したが、消費者庁によると、「機能性表示食品の届出資料やそれに関連する論文で、12週間の摂取で1㎏未満の体重減少が認められたものであった」（表示対策課）という。

また、消費者庁では「機能性表示食品は、事業者の責任において、科学的根拠に基づく特定の保健の目的が期待できる旨を表示することができる制度」（食品表示企画課保健表示室）と呼びかけた。

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